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「ワーホリのリアル」って言うけれど、

ニュージーランドとオーストラリアでのワーホリ、合わせると1年と8ヶ月が経ちました。今でも相変わらず毎日のように自分の英語力の足りなさに悔しい思いをしているし、便利な日本の生活が恋しく思うこともしばしばです。

それでも仕事の前後に海辺を自転車で走ったり散歩したりしていると、

「いやー…生きててよかった!!」

って、素直に思います。

1回きりの人生の、限られたタイミングでしか味わうことのできない、自由でチャレンジングなサバイバルであるワーホリ。

僕は日本での社会人生活から一度離れて、海外でいろんな人と会っていろんな景色を見て、現地で実際に生活してみないと感じることができなかったことをたくさん感じられたり、考えたこともなかったことを考えさせられる機会をもらったりしました。(今後の振り返りの中にも少しずつ書いていけたらと思ってます。)

これからのこととかお金のこと、もちろん不安もあって日々悩みは尽きませんが、僕はワーホリに来て本当に良かったなと思っています。

ワーホリに対するネガティブ意見について

最近ワーホリに関する相談や質問をたまたま複数人からもらうことがあったのと、某SNSにて、

「ワーホリに行かない方がいい○個の理由」

だとか、

「ワーホリの『闇』、リアルについてお伝えします」

だとかいう、すごく主観的で悲観的な投稿をよく見かけるようになりちょっと複雑な気持ちになったので、「【僕の】ワーホリのリアル」についても実際に最近聞かれた質問に答えると同時に素直に共有できたらと思います。

Q「仕事ってあるの?」

これが圧倒的に一番よく聞かれる質問。
これはシンプルに

「人による」

「場所による」

「タイミング/ 運による」

としか答えられないです。笑
実際のところ、仕事はあります。求められる人材に合致する人になら。

◎どんな人が採用される?

前にも仕事に関するnoteで書きましたが、ワーホリで一番メジャーな飲食業では、

・英語でスムーズにコミュニケーションが取れる
・バリスタ/ バーテンダー/ シェフ のいずれかの経験がある

この2つ、英語力×専門スキルが備わっていれば基本的に仕事が見つからなくて困ることはあまりないと思います。

僕のNZ到着時のステータスは、

・英語力
→日常会話にはさほど困らない。あまり参考にならないが2017年の学生時にTOEIC755点を取得。2022年のワーホリスタート時点の語学学校ではUpper Intermediate class - Advanced classくらいのレベル。

・ホスピタリティー業界の経験
→カフェの店長経験2年ほど。アルバイト、正社員経験含めカフェ勤務(複数社合計で)10年ほどだがバリスタ経験はほぼなし。コロナ前にメルボルンの語学学校でバリスタコースに通い、2ヶ月くらいバリスタの補佐兼ホールのようなポジションで働いて以降エスプレッソマシンにはほぼ触っていない状態。

といった感じでした。英語にはあまり抵抗はなく、NZ到着時点である程度コミュニケーションも取れていたのですが、当初のほぼゼロであるバリスタスキルでは本来スムーズに仕事を得ることはできなかったと思います。

経験値の低さをカバーできたのは、当時住んでいた家と採用してくれたカフェの「立地」が要因でした。

◎住む/ 働く場所も重要

僕が住んでいたのはオークランドの中心街から10kmほど離れた郊外で、どこに行くにもそんなに離れすぎてはいないものの、そこ自体には目立つ観光資源やモールなどはないベッドタウンでした。
そのエリアにできる新しいカフェのオープニングスタッフとして雇ってもらえたのは、実力を買ってくれたわけではなく、単純に「採用に苦労するエリアだったから」と確信してます。笑
日本と違ってNZやオーストラリアの公共交通機関は平気で遅れるし、バリスタの出勤時間に始発がそもそも間に合わないこともあるので、働きに来れる人の数は絞られていたはず。

現地での経験がないとなかなか雇ってくれないのがワーホリの仕事探しの厳しいところではありますが、住む場所や仕事の候補地を少し街の中心から離すだけでも選択肢はグッと広がるかと思います!

◎季節の変わり目や学生の卒業シーズンが狙い目かも

日本と同様、学生バイトに頼っている飲食店はたくさんあります。
ブリスベンに住んでいた頃はベテランスタッフの学生が学校を卒業→就職するということもあり少し早めに求人募集を考えていたところ、僕のFacebook投稿をマネージャーが見つけて声をかけてくれました。

現地の大学の卒業シーズンは10月〜11月。他にも、オーストラリアであればセカンドビザをとりに夏頃はファームに向かう人が増えるので、街のカフェの求人の数は多少増えるのが期待できます。

参考程度にしかなりませんが、少しでも求人の数が増える時期に居合わせた方が可能性はあるのかなあと思います。

Q「稼げるの?」

この間、見知らぬ誰かのSNS投稿がおすすめに出てきて(自分でフォローするから勝手に表示してくるのやめてほしいと思う。笑)、

「オーストラリアにワーホリで来ても日本人がホスピタリティーで稼げるのは最低時給(24ドル)か+3〜4ドル程度だと思う」

といったようなことをおっしゃっていました(個人を特定させる意図はないので要約しています)。ワーホリの方らしく、「体感で思っていること」とも添えていたし何を思うのも自由なのですが、必ずしも事実ではありません。これも本当に

「人による」

です。

正直にいうと僕の今の職場はかなり時給が良く、

平日で31ドル、土曜で37ドル、日曜で43ドル

もらえてます。営業時間は短いので1日あたり6〜7時間勤務で、雇用形態はカジュアルですが週30時間はもらえている状況です。家賃は220ドル/週(アデレードの郊外なら平均的)なので…気になる方は計算してください。笑

労働時間が週あたり30時間でも貯金はできる生活を一応送っています。
掛け持ちも考えてますが、稼ぎまくるというよりは趣味にも時間を割きたいなとも考えてるので、タイミングと縁があればという感じ。

「『十人十色の』ワーホリのリアル」

これが「『僕の』『仕事面での』ワーホリのリアル」です。

最近では「日本人ワーホリの評価が下がっている」とか「海外で日本人ホームレス増加」といった内容のニュースや記事も見かけるので、現地にいる身としても悲しいなと思います。

ワーホリに来た人の投稿にも「現地にいる日本人が優しくない」だとか「仕事ないからワーホリやめた方がいい」といったネガティブな内容のものをたくさん見ますが、その人が『日本人』と括ってしまった方たちは現地に住む何千何万人の日本人の中のたった数人のことだし、『あなたには』仕事がないってだけのことだし、発信する側にも思うことはいろいろあるのでしょうけど、みんなが悪い人ではないし、仕事だって先述したように見方や考え方を変えれば希望があるかもしれない。

「ワーホリいけば稼げる!」

みたいな美味しい話を鵜呑みにして、現地で働くのに必要なリアルな情報を吟味せずに来てしまう人たちも、もう少し情報収集をしたり、現地で通用する英語力やスキルを身につけてきたらより充実したワーホリライフを送れるんじゃないかなと思います。違う土俵に上がるのにそこにいる人たちへのリスペクトも持たずに仕事をくれだの教えてくれだの言われたら、相手だって嫌になります。日本人だからとか外国人だからとか、関係なく。

「ワーホリのリアル」を語る際は、ぜひ【僕の/私の】と一言添えてほしいし受け取る側も客観視して捉えられたらいいのかなと思います。なんだか説教じみてしまって恐縮ですが…。

今回長くなってしまいましたが、表面の情報から物事をジャッジしてしまう人の声がすごく多くてモヤモヤしたので言語化してシェアしました。

コミュニケーションとリスペクト。

どこにいても何をしてても、このふたつは欠かせない!
忙しい週末の仕事、頑張ろう…

読んでくれた方、お付き合いいただきありがとうございました!!!


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