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mican雑記200624(mican_ayaya)

有機的とはこういうことか。

縁あって、去年から穴吹デザイン専門学校(通称:アナデ)で
非常勤講師をしている。
3科目も受け持ってしまってるのだがその中の1つが演習課題。

演習課題なんて、本当に教え方に答えがないので、2年目の今年も
右往左往&コロナさん。

先日、情熱大陸が藤森照信さんだった。
とても面白い経歴の建築家なのだが、情熱大陸を見て、
今さらのように気づいた。
「あ、有機的な建築とはこの人の建築だ」と。

・・・・・・・・・・
去年の卒業制作で、なかなか特徴が出ず手が止まってしまった生徒さんに
アドバイスとして、
「部屋と部屋の対比として無機的と有機的な部屋に分けてみたらどうだろうか」と、かっこよく、それらしく、お伝えしたのだが、
生徒さん
「先生、有機的がわからない」
ワタシ
「ゆ、有機的って調べた?あぁ、調べたの。で、どうしたらいいか分からない。・・・た、例えば、葉っぱとか自然の中の物とか、あ、ほら、
真っすぐなものってないんだよ。自然のものって。ていうか、シドロでモドロで。。。」
さすが1年目。準備しないと何もできない。

ワタシ自身リキ入りすぎてました。
生徒さんの主体に任せればよいのに、任せるべき課題なのに、
何かよきアドバイスをぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!と
完全に80年代の肩パット入ってた。
・・・・・・・・・・

そんなこともすっかり忘れて
藤森さんの情熱大陸を見てたら、そんな去年の中途半端なアドバイスを思い出した。

あぁ、あの生徒さんに藤森さんを紹介すればよかったと。
卒業制作に落とし込めるかどうかは別として、
「有機的な建築」という意味ではリアルで間違いないものを
視覚的にお伝えできたなぁと。

情熱大陸で、今まで知らなかった部分も見ることができたのですが、
藤森さん、素材も設計の仕方も作り方も笑顔も超有機的でした。

ちなみに、広島でも藤森建築を見ることができます→神勝寺

写真はお借りした画像ですが、
有機的な建築の前で有機的な笑顔の藤森さん。いいお顔だな。

(mican_ayaya)


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