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2020/10/15読書メモ

『人が人を裁くという』小坂井敏晶③

有罪と無罪の判定は同じ価値をもたない。
有罪決定の瞬間まで被告人は無罪だ。必要なのは有罪の立証のみであり、無罪を立証する必要はない。疑いが残る場合は無罪だ。
これが推定無罪という普遍的原則であり、それはどの国でも変わらない。
だから英米の裁判で、有罪はguilty、無罪はnot guiltyと言う。Innocent(無実)とは言わない。

(無罪(not guilty)というのは、罪を犯していない、と言っているのではなく、有罪を立証できなかった、と言っているだけ。そもそも裁判が真実を究明することを目的としていないから、そういう表現になるんだな。)

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