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2020/11/07読書メモ

『ビギナーズ倫理学』デイヴ・ロビンソン④

「中世最大の神学者であるトマス・アクィナスによれば、法律は政府の思いつきではだめで、神に付与された自然法を反映する万人のための共通善にとって必要なものであり、法律が自然と一致しなければ人々には破る権利がある、としている。」

スコラ哲学というと、物凄く難解なイメージを持っていたが、これだけだとそうでもないな。要するに、悪法も法なり、という法治主義ではだめで、自然法に基づく実定法による法の支配が重要だ、ということを言っているだけに思える。普通に高校の教科書で習うような常識も、元はトマス・アクィナスからきているのだろうか。国王といえども神と法の下にある、のブラクトンはトマス・アクィナスと同時代の人のようだが、相互に影響があったのだろうか。

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