しかせんべい

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結局助けたほうが効率的

ある日の通勤ラッシュのターミナル駅の改札口に、耳が聞こえないらしいおじいさんがいた。 乗り越し精算をしたいものの、機械の扱いがわからなくて困惑していたらしい。 コロナ禍で駅係員は最低限しかホームにいない。窓口にも立っていなくて、さっと見回しただけでは駅員さんを探すのは難しい状況。呼び出しボタンを押しても、係員が来てくれるわけではなく、スピーカーで案内するだけ。助けたいけど時間がない人、見てみぬふりする人、おじいさんが手間取る様子に腹を立てる人、いろいろいた。 乗り越し精

    • タイムスタンプは厄介である

      見てわかるストーリーが好まれるようになったなと思う今日この頃。 鬼滅の刃や進撃の巨人みたいな、キャラクターやナレーターが色々説明してくれる作品が人気になるよねと。要は頭使わなくても見れるもの。分かりやすいものが見られるよねと。 これってどういう意味?とかコイツ何考えてんの?って考えて見ない。ただ流し見で見れるもの。そしてそのなかでも、分かりやすくキャラクターを動かしてるものが好かれるよね。 動画サイトの発展のせいなのか、見る世界を自分で選べるようになったからなのか、早く

      • 「嫌い」が辞書から消えたら、「好き」も辞書から消える

        あなたは春が嫌いな人が嫌いですか? って聞いたとしたら、たぶんほとんどの人が「はぁ?」なんて言うと思う。 政治や法律の話は、今は横に置いといて。 愛は自由とか、平等とか、ダイバーシティとか、昨今よく目にする言葉たちだと思う。悪い言葉ではないし、そこに何か思想をくっつけるかどうかは自由。だけど、言葉の聞こえの良さだけに引っ張られて、いつしか同調しなくちゃならなくなっていっている気がする。息苦しくなってる人は本当にいないのか?とふと思ったりもする。 むかしむかし、いろんな国

        • 誰かに「頑張ったね」と言ってほしかっただけだった

          ラブライブ!シリーズの外伝的立ち位置で始まった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。 ファンには知られているが、虹ヶ咲のこれまでの道のりは決して平坦ではなかったし、駆け足でもなかった。むしろ、ぬかるみを必死に歩いてきたようなものだった。 これまで2.5次元コンテンツ(※1)において、社会現象を巻き起こしたμ'sを発端に、いつしか覇権とも呼ばれたラブライブ!シリーズ。同シリーズ内のグループについては、草分けのμ'sを除いて、アニメ化や主力ゲームへの参入は当初からの決定事項、キャス

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