No.7 悲しい出来事
私がいつも歩いてる道は基本的に安全に歩ける道です。しかし、画像のように車が突っ込むこともよくあるのでしゅういの確認は必要です。
今回はこの画像とは関係ない本日起きた話です。
いつも私の家の前でairtime(携帯のデータを買うために必要なお金)を売っている人がいます。月曜日から土曜日の朝の7時から、夕方6時くらいまで交差点でいつも販売をしています。今日は珍しく、彼はいませんでした。私がジムから夕方5時半ごろ帰っているところ後ろから彼も歩いてきました。彼をみると泣いていました。何が起きたか聞くと、警察署行っていたと。そしてお金を失ったと。
私は何が起きたかわかりませんでした。いつも彼は優しく差別もせず、毎日挨拶し、話す仲です。そんな彼が犯罪を犯したのかと思いました。
しかし、彼から話を聞くとそれは酷く、悲しい話でした。彼はいつも通り早朝に同じ場所に立っていました。するとmixのおばさんが目の前を通り過ぎた時に、近くにいた警察に彼が私を殴ったと言ったそうです。彼は何が起きたか分からず、私はやってないと言いましが、そんなことは関係なく彼は連行されました。他の周囲の人たちもやっていないと言ったそうですが、そんなのは関係なく、mixの人(黒人より位が上とされている)が警察に言えばそれは絶対です。そして警察も連行することで金をとることができます。そのおばさんも警察も金目当てです。もしかしたらグルだった可能性もあります。そのおばさんは同じ通りに住んでいる彼のことをいつも見ているおばさんです。立場的に下で、弱そうな彼を狙ったのでしょう。彼は全財産の42ドルを警察に渡すしかありませんでした。ジンバブエでairtimeを売っている人たちは仕事ではなく、ちょっとした小遣い稼ぎで、決して余裕のある生活の人たちではありません。そんな彼を標的にしてお金をむしり取るのです。こちらの警察は一切信用できません。お金のためならなんでもします。しかし、それは黒人に対してです。肌の色の違う私たちは上の人たちという扱いで不当な対応は受けません。例えば、買い物で長蛇の列のとき、私たちは抜かすことができます。学校での扱いも先生たちが私に対して私たちと同じものを彼に渡すなという場面もあります。お釣りも私たちは綺麗なお釣りをもらえます。警察もお金が必要なので、同じ黒人同士で痛めつけ合います。彼らが昔に白人に受けた差別文化は消えることはありません。彼らの心のどこかには残り続けます。結局肌の色で同じ黒人同士でやりあうしかないのです。
私は彼が泣いていた姿が忘れられません。
これは人生の一部分だと言っていました。これがアフリカだと。弱いものいじめの世界です。もちろん、優しくて暖かくて、安全なジンバブエもここにはありますし、すべての人がそんなひどいことをするわけではありません。しかしこのようなことが頻繁に起きるのも現実です。私はこれだけではなく今までに色々な警察や政府に不当なお金の没収を目の当たりにしてきました。お金がない世界では生きるのに必死なのです。日本では考えられないようなやり方もたくさんあります。なくなって欲しいと願うしかありませんが、一生変わらないのが現実なのかもしれません。
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