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備忘録:福島ツアー

2020年12月に友人の紹介で福島で行われたエネルギー関連のスタディーツアーに参加しました。
福島原発の処理水の海水放出決定のニュースを見て、当時のことを思い出し、改めて備忘録を残したいと思いました。
暇つぶしに読んでいただけたら幸いです。

参加した理由

参加した理由は、2つあります。
①「持続可能な社会」というものへの理解を深める
②面白そうな人に会える予感がしていた

①について
このスタディーツアーの主旨は震災から10年たった福島のツアー通して、持続可能な社会を考える、という内容でした。
友人からこのプログラムを紹介された時に、昔からボンヤリと世のため人のためになることをしたいと考えていた自分にとって、SDGsや持続可能な社会を学べる良い機会だと思いました。

②について
ただの直感です。
誘ってくれた友人は、実績はないですがなんとなーくそんな予感をさせるやつでした。
そんな彼が主催しているから、面白い体験ができるのでは?という思いがありました。

行ってどうだったか?

持続可能な社会実現への取組や難しさ、何よりもその重要性を知ることができました。
また、異業種の同世代の人々と出会えたことも印象に残りました。

 ー「持続可能な社会」について思ったこと

福島原発の周辺地域や原発見学を通して、改めて原子力発電のリスクの大きさを知り、持続可能な社会を目指す重要性を知りました。
自分は愛知県民で、東北の震災の状況は主にTVを通して見ていました。
災害の深刻さは理解していたつもりでしたが、実際に目の当たりにしてみると、これまでの自分の理解以上だと思いました。
ツアーで訪れた町役場の話を聞いて、町というのは様々な要素から成り立っていて、交通網の整備・行政サービスの充実などの取組をしてもすぐに元に戻せないというのだな、と思いました。
原発が私たちの生活に与える恩恵は大きいので、今すぐに使うのをやめてほしいとは思いません。
ただ、事故のリスクの大きさを考えると他の選択肢を探すことは必須であると思いました。

また、ツアーでは太陽光発電の水素貯蔵プラントや浪江町のイノベーションコースト構想、周辺企業の取組に関する話も聞くことができました。
深刻な状況から、チャレンジをしているこれらの取組みは聞いていてワクワクしました。
参加者が仰っていたので、イノベーションコースト構想の紹介で復興という言葉が使われていなかった、というのは特に印象的でした。
災害前の姿に戻すのを目的とするのではなく、現状の立ち位置から出来ることを見出すという気持ちは、素晴らしいと思いました。

 ー参加者と交流してみて

ツアーの参加者は20代~30代前半の同世代のコンサルや教育、広告、IT、行政など様々な職種の同世代の参加者が多かったです。
会社外の活動をしている人も多く、同世代の行動力のある人との交流は、自分と彼らとの間にある大きなギャップを知る良い機会になりました。
特にそれを実感したのは、各セッションでの質疑応答です。
参加者の質問を聞いていると、自分には無い視点ばかりで、
「そんな見方もあるのか。」
「同世代でもこんなことまで提案できるのか、、、」
など、新鮮な気持ちや自分はもっと頑張れる!という気持ちになりました。

一方で、他分野の人との交流から、自分の価値を知ることもできました。
というのも、今回の参加者には私のような製造業・生産管理の人がいなかったからです。
他の人に自分にない視点があるように、自分の持っている視点にも他の人にはないものがあるということを実感しました。

その他感じたこと

日頃、読書やネットから様々な情報を収集していましたが、やはり実際に見て、他の人と議論することが一番頭に残るなと思いました。
興味があるイベントにはできるだけ、人と交流ができるものが良いと思いました。

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