人に頼れない経営者がうつ病になった。

これは僕の現在進行中の実体験。
内容には、ある程度のフェイクを入れるけど、心境や症状は嘘偽りなく書いていく。

恐らく、叩かれるべき内容(僕が反省していようがいまいが)も多々含まれるが、とある誰かの何かの経験談として、必要な誰かに何かが届けばいいと思っている。
と言う建前の戒めと言うか自己満足と言うか。

主要取引先が廃業した

僕はシステム開発やシステムコンサルティングを行う会社を経営していた。
とは言え、規模は零細。
それでも、東証一部の企業や誰でも知っている企業から直請で仕事を受けれる程度ではあったし、収入的にも全く問題がなかった。

ある時、世界を震撼させたアレである「コロナウイルス」の流行が始まった。
正直な話、初期はすごく楽観的に考えていた。
「どうせ、すぐにインフルみたいな扱いになるだろう」と。
だが、そうはならなかった。

世界的にロックダウンや緊急事態宣言が発令され、外出の自粛(国によってはそもそも出来ない)となった。

当時の僕の会社の主要な取引先は、所謂イベント関連会社。
言ってしまえば、エンドユーザーの外出が前提となる業種。

その会社へのコロナによる打撃は相当なものだったと聞く。
結果としては、その会社の社長は自殺し、会社は廃業した。
連絡は一通の簡単なメールと僕とやりとりをしていた方からの一本の電話のみだった。
理由も理由だからか、近親者のみの葬儀で僕は葬儀会場へお花を贈った。

収入の喪失

実際、仕掛け中だった案件もあった。
取引先はコロナ打撃により内部留保もなくなっており、僕の会社も請求は行えなかった。
しかし、人員は使っていた。彼らに対して僕は報酬を払わなければならない。
今思えば、このあたりから精神的にも狂ってきて、思考も煩雑だったかもしれない。

一発逆転狙い

と、書くと微妙だが、前までは受けなかったような規模の案件を受ける事にした。
僕個人には幸いにして、世間的なエンジニアとしてはそれなりに評価されるスキルがあった。
実際、そのスキルを希望する企業からコロナ前でも受けた事はあったし、報酬も良かった。

人の紹介と言うのもあったけれど、その案件規模感と契約条項から受ける事にした。

曖昧な要件、二転三転する仕様、突然の要求

参画してみたら、〇〇を作りたいです。
実現する技術は××××です。
ここまでは聞いた通り。

実現(商用化)した暁には、売り上げフィーのn%を渡すので、実現するまでは月額**万円でやってもらえませんか?
あくまで請負で会議にさえ出てもらえば稼働時間は問いません!

まあ、こんな感じでスタート。
蓋をあけてみたら、各所に要件調整するのは1年目の新人くん(彼は頑張ってた)
PMはふんぞり返って、僕ら外注から指摘や質問をされると新人くんを怒鳴って終わり。

何が正解かわからない。
とりあえず、模索しながら作る。

明日、役員に見せるんで!

は?これで?何を出したらいいのかわからないのに?
僕らはとりあえず外面を整えた。
とにかくそれらしく見えるようにした。

多分この頃は、1日20時間はPCの前で実装をし、残りの4時間で食事とトイレと風呂みたいな生活。
このあたりから、僕の精神的余裕は0になった。

増え続ける稼働と動けなくなってくる自分

上の通り、稼働時間は増え続け、比例して頭が働かず、動きもできなくなってくる自分が生まれた。
過去10年以上発症していなかった持病が再発した。
僕の心は折れた。

とりあえず、ここまで。
続きはこちら。


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