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GLP-1受容作動薬と消費の関係について

今回の相談内容で多かった消費動向について、個別でお話した内容について、noteに記載をしていきます。

今回は、特に株価が低調な食品、飲食、酒周りについてです。

イーライリリー社の開発した糖尿病治療は爆発的に米国で流行っており、8人に1人が服用をしたことがあると言われており、その影響というのが出てきているのではという記事を書いていきます。

この薬は、血糖値の増加が抑えられるため、高糖質な食事や飲食のみには悪影響を及ぼし、食品や外食産業については、プラスに作用されると思われますが、胃腸の働きが弱くなることで、空腹を感じることが減り、食事の摂取量が減ります。

大量に食べることで気持ち悪さを感じることに加え、感覚的にももう食べなくてもいいやと感じる薬となります。

このイーライリリーの薬が流行りだしてから、特に米国における食品・飲食関連やリカー等の業績株価が軒並み落ち込みをしており、インフレによる価格転嫁や影響というようなものだけではないと思料しています。

特にテレフォンカンファレンス等を聞いていても、このような薬の影響であるという事を話す企業はないのですが、基本的には不健康な人間による消費に数多く支えられている企業も多いので、少なからず影響が出ており、そのうちレポートや企業での話も出てくるだろうと想定しています。

一方で、インフレによる価格転嫁をしっかり行ってきた企業は多いですが、企業のほとんどは、インフレが落ち着いてきても価格を戻すという行動を起こすところは少ないです。

もちろん、地代、人件費も上がっておりますので、価格を落とすと利益率も減るというのはわかりますが、柔軟に価格をコントロールできている企業体の方が株価も好調に保てているというのは、株主への好印象材料になっております。

特にマクドナルドは5ドルセットが好調であったり、コストコ、ウォルマート等のリセールマーケットも価格見直しを行っており、順調な経営を行っています。

一方で、長期に渡り株価が低迷していたスターバックスは、CEOが変わり株価は反応しましたが、新しい顧客向けの低コスト帯の商品がなかったり、このインフレ時代からインフレが収まる過程において柔軟な対応が取れていない企業となっております。

日本においては、賃金の引上げが急務で消費を促すことができれば不景気にはなりませんが、賃上げなしの状態で価格が高止まりしている状態であると、財布の紐は固くなり、消費を控える格好となります。

特に、食品、飲食周りというのは、国民は敏感で長期に渡りデフレを経験してきているので、デフレマインドと節約マインドについては、慣れています。

日米で状況は異なりますが、少なからず薬の状況が出てきているというのと、柔軟な価格転嫁、賃上げ、国民のマインドというのは、セットで見ておく必要があります。

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