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ラッセル小型とテック、ダイドーなど、金曜日なので諸々

本日PPIの指標データが21時半に発表され上振れ数値が出てきました。

米国市場は、CPIによって起きた、Nasdaqを売って、ラッセル小型を買う動きは、巻き戻しの形でカバーがかかるも、PPIデータのため、CPIほどのインパクトは出ず、ラッセルは現在レジスタンスラインで頭が重い状況。

昨日ほどオーバーシュートしている指数もなく、ショートカバーが出やすい展開となっている。

米銀の決算については、MIXの状況で、テクノロジーセクターについては、新規ネタもなく上振れで高値を追う展開は見られない。

また、ミシガンについては、ほぼ無風の状態。

中長期に米株を持たれている方も多いと思いますが、SPXは5590ポイントを下回った水準で昨日引けていたが、全体として5500を目指すような動きが見られない限り、下値を掘るような展開にはなりにくい。

特にメガテック決算前に強く追うというマーケットでもないため、上下に振る展開も想定しにくく、ラッセルバリューを買ったり、Nasdaqを売ったり、疲れる細かい展開を想定。

特にこの2日間は、オプションに忠実に動いており、非常に建玉の情報を追うというのは参考になる。

償還日やアンワインドによってストラクチャーは違うものの、新規のポジションを追うことで、大まかな値動きや重たさ、出遅れやカバーがかかりそうな部分というのは、見えてくる。これはチャートを使ったテクニカルでは見えてこないので、毎日追う必要はあるが、トレードをして金を稼ぐのであれば、かなり役立つ情報にはなります。

中小型については、バイデンが出てきて話すだけで彼の政策銘柄はショートすると儲かっていたが、足元、ラッセルのカバーによってパンプしているが、この辺りの銘柄については、短期で触るのは良いが、個人的には深くまで追いにいくというのは辞めておいた方が良い。

基本的な中小型バリュートレンドというのは、息も短いので、現在は決算のリサーチをしながら、待機という時期。

少し先の大事なお話をしておきます。
これば利下げのお話で株が上がるのか逃げた方が良いのか?のお話です。

利下げの後に株が上がっていくパターンと下がるというより、暴落していくパターンに過去は分かれます。違いは景気が後退するのかどうかというところ。

景気後退の場合は、きっかけニュースは別だったとしても、多少の時差で何かしらのショックに巻き込まれています。

7月末にFOMCと日銀が被って行われますが、まず米国については、利下げするにあたって、真意の部分をマーケット従事者は見ています。

本来利下げは景気が悪くなるタイミングで行うのでFEDが景気が悪くなると予想してやるのか、それともインフレが落ちついてきているので、やるのか、その細かい言葉の部分に真意を見にいきます。

本来金利が下がる場合は、株は上がりますが、景気が悪くなるという話の場合は別で、ポジションは縮小していきます。

その過程において過去のクラッシュは大体発生しています。

コロナもきっかけとしてはありましたが、景気後退期のタイミングでしたし、リーマンもITバブルも基本は同じです。

一旦マーケットが下がってもギリギリまで買われていく場合もありますが、景気後退期の場合は、ハードラーンディングになる可能性は頭の片隅に置いておいだ方がベターです。

そうでない場合は、基本的に株は緩やかに上昇していきます。

私個人としては、あまりよろしくない経済状況や雇用状況は出てきているので速やかに利下げは行うべきだと考えていますが、ソフトの形で間に合うかどうかは不明です。

今のところCPIによって9月利下げの話がほぼ確定になった際に、ラッセルが買われたのを見ると、マーケット自体はハードになるとは考えていないという状況。

金利高で資金調達がしにくい環境や利払いで圧迫されるような業態の改善につながる企業群がラッセル小型になりますので、マーケット自体は好感はしており、大型に傾斜していた投機ポジが解消した形。

逆にラッセルまで売られだすと景気後退懸念が出てくるので、特にこの辺りのマーケットの反応は気をつけてもらうと巻き込み事故は少なくなると思います。

ニュース自体は別のもので飛んでくる形が多いですが、明らかに景気後退の形で、経済が悪化するとか景気が世界的に悪くなる様な横から飛んでくる話には特に注意喚起を。

話は変わりますが、日本株においては、日興からアシックスの売出も出ており、やはり政策保有株の売出が相次いでいる状況。

特に、金融庁主導の元、この話が出てきているので、金融機関の政策保有株で値上がりしているものは、特に近々の対象となるため、この辺りも厳禁。

先日、電気機器と損保に加えて、ロードサイド周りを拾っていっているという話も書いたが、基本的にバリュー系であったり、今かき集めているところは、飲食系の割安になっているものと、食品周りの下値を拾い続けているので、特に今日あたりから、セクターのローテとして、この辺りがかなり強く買われている。

息の長さとしては、グロースほどではないが、マーケットでやりたい場合は、買われる初動の部分に金を突っ込むのか、今後増えていくPOとかTOB周りを攻めていきながら、秋ごろ相場に戻ってくるのかといった環境になるかと。

また、Xなんかで特に話題になっている話で気になっているので、アクティビストが絡んだアパレル企業のダイドー。

キャッシュリッチな会社に狙いを定めて、配当積み増しや役員の入れ替え等を提言していたストラテジックキャピタルの丸木氏と、村上ファンドが入っていたが、タイミングよく個人投資家が群がってきたところに、株をぶつけて、本日大量報告が出され持ち分が0になりました。

多くの個人投資家が高値で捕まり騒いでいるが、あくまでもアクティビストというのは、顧客から預かったお金と自身のマネーの利益の最大化なので、逃げる時には、個人投資家の出来高を使います。

株主価値向上という名目で行いますが、自分らで攻勢し、利益を上げるために行います。

仕手株というわけではないが、アクティビストに軽く便乗することに否定的ではないが、盛り上がりニュースになったりXで騒がれるタイミングというのは、終盤なので、ババを掴まされることが多い。

アクティビストがいなくなれば、うるさい株主も消えるので、配当増しの話もなくなる可能性もあるため、株価が戻ってくるかな?と指をくわえていると、大きな損害につながるので、注意した方が良いです。

特に、綺麗な言い方でいえば、アクティビストであるが、汚い言い方をすれば昔の総会屋に近いことをやっているので、今のもてはやされている時代背景の中では、神格化されるが、実態はそうではない。

結局のところ自分たちが儲かれば良い話なのが株の世界であるので、TOBに参加してくるプロもこれと全く同じで、他の株主のことは一切どうでも良いという話。

日本人の風潮には中々合いませんが金融というのはそういう世界です。

みんなで買えば怖くないというのは、あくまでもバブル期だけは許されるが、如何に誰かに高いものを掴ませるゲームであるというのは、忘れてはならないし、押し付ける先というのは、弱者であるというのも金融の世界ではスタンダードなので、自身がそうならないようにしっかりご用心しましょう。

日本では3連休ですね。良い連休を!

以上

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