くりきんとんがゆく vol.19「俺たちはなぜ機械を買い続けるのか!」
「くりきんとんがゆく」は、毎月第一金曜日、FM川口が午後7時からお送りしているラジオ番組「メタリックフライデー」で、DJおやっさんが担当するコーナーです。ここには、そこでお話した内容を記録していきます。
2023年4月7日放送分より。。。
きょうのBGMは「ONLY YESTERDAY / CRISSY D」
https://music.apple.com/jp/album/only-yesterday-crissy-d-カバー/591742698?i=591742774
R&B+POPS Reggae Covers 2 というコンピレーションアルバムから。歌っているのは、CRISSY Dとクレジットされているけど、詳細不明。1990年代の中ごろから活躍しているジャマイカのシンガー?原曲はカーペンターズのオリジナルで1975年のヒット曲で、おなじみですね。
カルロスのところに新しい機械が入ったというおめでたい日
さて、今回は、カルロスのところに新しい機械が入ったというおめでたい日ということで、こんなテーマにしてみました。
「俺たちはなぜ機械を買い続けるのか!」
答えはいたって簡単で、機械買って稼ぐためなんですよね。はい、では、くりきんとんがゆくコーナー終わり。。。
なんて、そんな単純な話かって!ねえ~
我々みたいな切削加工工場が買う機械、みんな、うん千万円っていう値段なんですよ。それを何台も何台も買うわけで、もちろん現金払いで買えりゃいいけど、そうはいかないわけで、銀行で借り入れたりして資金作って、場合によってはリース契約したりと。まあ、ようは早い話、大きな借金をしてまで買うわけです。
何のために機械買ったんだか分からなくなることがある
それで、そうやってなんとか頑張って機械を買って、その機械動かして、毎日毎日仕事して、汗水流し稼いだお金なんだけど、それを借金の返済にあてなくちゃいけなくて。だんだん何のために仕事してるのか、何のために機械買ったんだか分からなくなることがあるんですけどね。
それでも新しい機械を買い続けるのはなんで?って思うわけですけど。古い機械じゃ時代遅れになって仕事が取れなくなっちゃう。仕事取れなくなっちゃうと会社潰れちゃうっていう気持ちにもなるし、世の中の進歩に取り残されてしまうという不安も抱くわけです。時代についていくには、とにかく最新の機械をそろえて、よそに負けないようにしていかなくちゃ。。。
でも、最近、それってちょっと違う気がしているんです。新しい機械で新しい技術で生産性あげていって利益が増えればいいんですけど。実はなかなかそうならないよね?って。
なぜ?
新しい技術を開発して新しい仕事を作り出していかなくちゃ
生産性が上がってたくさん作れるようになると、それにつれて、そうやって作った製品の価格は下がっちゃうんですよ。今まで通りの仕事を新しい機械設備で生産してるだけじゃ、かえって苦しくなってしまう。だから、新しい機械を買ったら、新しい仕事にチャレンジしなくちゃ。新しい技術を開発して新しい仕事を作り出していかなくちゃって思うわけです。
言い方変えると、今ある機械で今ある仕事だけに頼っていたら、もちろん、いつか終わってしまうし、新しい機械を買ったならば、新しい仕事にチャレンジし続けていくしかないっていうのが、俺たちの定めなんですよ。
それで、COOL MILLINGSメンバーの有木さんにね、今までどんな考えで機械を導入してきたのかちょっと聞いてみたらね、その答えが、すごいし面白いなって思ったので、かいつまんで紹介しますね。専門用語の分からないところは、あとで解説するとして。
チャレンジャー有木さん
有木さんところは、おじいさんが創業者で、お父さんが自動盤専門でやってきて、三代目の有木さんは加工技術の幅を広げるためにマシニングを導入したのが、2005年BT40オークマ、その後、厳しい時代を乗り越えて2016年ブラザーを導入。ちょっとずつ上向き2021年ブラザー2台。2022年ブラザー割り出し5軸購入。まだ使いこなしてないのに、2023年ファナックの同時5軸仕様を買おうかと思案中。自分でも攻めすぎ?って言ってますけど、なかなかのチャレンジャーですよね!
ツイッターでも加工屋仲間にハッシュタグ「機械設備導入にまつわるエトセトラ」つけてエピソードとか集めたので、あとのフリートークのところで紹介できたらと思います。
ということで、カルロスはきょうは新しい機械を工場に迎え入れて、さて、これからどんな新しいことにチャレンジしていくのか、めちゃくちゃ楽しみにしてますよ。そうそう、アキモトパーツも新工場を稼働し始めたし、どんどんと攻めていますからね。うちも来月には新社長が就任して、ますます前向きに取り組んでいくと思いますから。
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