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劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト 再生産総集編を観ました

スタァライトされたKurogoma4Dです。本日、例の再生産総集編を観てきました。事前情報としては、公式生放送などでも言われていたアニメの総集編+α(アニメは3週くらい結構前に観てる)、その他Twitterで出ていた感想(なるべく見ないようにしていたものの見えてしまった部分)がちょっとというくらいで、まぁおさらい程度かな〜とか思ってました。そう、この時の自分は何も知らなかった………

ちなみにこの記事は感想文なのでネタバレマシマシです(それはそう)。あとカバー画像はnoteの機能でお借りした濱みのある花。

全体の感想

まず全体としての感想ですが、非常にまとめ方がうまいな、という印象を受けました。個人的にこの作品は1クール完結であるもののかなり内容が濃い作品だと思っていて、既にある程度まとまっていると認識しています。にも関わらず、総集編では更に絞られて、まるで「世界観を理解するのに必要なピース」で作られたパズルをしているような感覚を味わいました。全て見終わったあと(そして問題のラストシーンを観るまでの短い間)、とても気持ちよくまとまったなとしみじみしていました。

具体的な例として、多分殆どの人は最初違和感を覚えたであろう誇りのレヴュー(vs天堂真矢)。純那との再戦のあとにあるはずのレヴューが、再戦の前に持ってこられていました。自分も最初は「????????」って感じでしたが、この順番変更のおかげで尺を大幅に短縮しつつも華恋がレヴューに参加してから実力を伸ばすようになった筋書きを理解できるようになっています。もしやこれはアニメ未履修の人でも分かるようにしてくれているのでは?とさえ思いました。監督、ありがとう……

ちなみに最初の方のシーンで2回ほど笑いました。「鳥バード2018」とかキリン「はいぃ???」とか……ずるいって🤣

一番衝撃だったシーン

レヴューシーンはどれも衝撃ではあったのですが、やはり一番印象に残ったのは嫉妬のレヴュー(vs露崎まひる)ですね。チップチューンな感じにRemixされた恋の魔球、追加スズダル(土集めてるのとか追加だよね?)… 全体的に良すぎる。SEもレヴュー曲に合わせてピコピコ言ってましたね。嫉妬のレヴューはアニメ本編でも割と好きな部類でしたが、かなり手間かけられてるなぁと感動しました。飛び出し君もなんだかんだでグッズ化されてるし多分スタッフも好きなんだろうな。あとそこまで手を加えられていなかった舞台少女心得 幕間のシーンでもちゃんと追加スズダルいるの良かったですね。ここまで言って追加じゃなかったらどうしよう……

一番悲しかったシーン

アニメの中で一番好きなシーンの話をするんですけど(唐突)、9話で絆のレヴューが終わったあとに純那がななに格言を言いまくるシーン。総集編では、シェイクスピアとニーチェの言葉、そして純那自身の口上ですが……アニメではもうちょっと数がありました。そう、いくつかオミットされているのです😢
個人的に一番好きな「成りたかったものに成るのに、遅すぎるという事はない」というジョージ・エリオットの言葉がカットされていた…これは泣けますね。どうでもいい?そう……

その他色々思ったこと

総集編とは言ってますが、最終的に色々考え(そして友人と色々疑惑を出し合った結果)、これは単なる総集編じゃないな、という結論に至りました。その理由は、いくつか劇中に出てくるセリフなどで引っかかる点があったからです。

まずひとつ目、各レヴューの合間に散りばめられているななとキリンの対話です。このシーンは(記憶にある限り)常に ななのセリフ(レヴュー曲の歌詞一部)→キリンのセリフ(アニメ版にもあったオーディションに関するキリンのセリフや戯曲スタァライト内のセリフ)→以降対話 という構成になっています。純粋な疑問として、この対話はどの時点でのものなのでしょう?

ふたつ目、これはちょっとアニメを見返さないと記憶が怪しい(勢いで感想文書いてるので違ったらごめんなさい)のですが、幼少期の華恋とひかりが出てくるシーンで唯一アニメと違うシーンがありました。それは二人で舞台ではなくスクリーンを観ている描写です。しかもその中身は、成長した二人が東京タワーの売店でスタァライトごっこをしているシーン(だったはず)。しかし書いてたらなんかアニメにもあった気がしてきたな……

そして最後に、各レヴュー曲。総集編として見やすいようにカットされているのは納得ですが、なんといくつかはリミックスされ曲調すら変化しているものも。そしてレヴュー・デュエットの曲だったStar Divineに至ってはStar Diamondに丸々差し替わっています。アニメ履修済みの人にとっては一番楽しめるポイント(当社比)で、個人的にも観てよかったと思える点なんですが… 総集編と言うには少しやりすぎでは?とも思いました。特にStar Diamond。いや個人的にこの曲大好きなので狂喜乱舞に値する変更点なんですけども… この曲ってスタリラのために生み出されたわけではなかったと…?

と、3つ引っかかりポイントがあったわけですが、これらを踏まえた上で友人と話し合った結果、「これはアニメの世界とは違う世界の物語を見せられているのでは?」となりました。ハイ出たパラレルワールド説。

この説だと、まずななとキリンが対話している時空とレヴューが起こっている時空が違うことになり、スクリーンでそれを観ている幼少期の華恋とひかりが対話と同じ時空になり、時空が違うので当然レヴュー曲も違うと… 今考えると流石に安直すぎるのでは?


総集編云々の話ではないのですが、気になった点をもう一つ…
キリンがラストシーンの終盤で放つセリフ「ワイルドスクリーンバロックへ」(細かい部分は忘れた)。これは2021年に公開が予定されている完全新作の劇場版の予告編(今は非公開になっているが、ライブかなんかで発表されてからしばらくYouTubeにあった)のワードクラウドみたいなものが出てくるシーン(語彙力)にもありました。ありましたが、その時の表記は「ワ(イ)ルドスクリーンバロック」となっていました。

既出情報なので調べている人は多いかと思いますが、一応…
ワイルドスクリーンバロック、そのまま調べようとすると

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そんな単語はないらしいです。が、Wild-Screen Baroqueなるアルバムがあるらしいです。
ちなみにワイドスクリーン・バロックは、ある時間や空間を言ったり来たりする特徴のある作品のこと…らしい。スタァライトにも通ずるところはありますね。

ここで気になった点としては、なぜキリンははっきりと「ワ(イ)ルドスクリーンバロック」と言ったのか。個人的にはダブルミーニングとしてなにか意味をもたせてるんだろうとは思いますが、何もわからん…

まとめ

長々と書いてしまいましたが、非常にいい映画だったな、と思いました。これが1500円そこそこで観られていいんですか?
また観たいし、パンフレットを残念ながら手に入れられてないのでまた劇場に足を運びたいです。


これもう新作まで待てねぇよ………

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