「13人いる!」〜SEVENTEENは宇宙に行ける

初めて見た時、「いや、多すぎでしょ」と思った。こんなにいるの? と。でも今は、13人いて良かったと、心から思う。彼ら自身もまた、そう思っている。それは、12月2日更新の「GOING SEVENTEEN(公式YOUTUBEチャンネルで彼らが毎週更新している番組)」を見れば明らかだ。正直私は、この回のGOING SEVENTEENを見て、爆泣きしてしまった。おそらく多くのカラットが涙を流し、鼻をすすったことと思う。正直私は、これを見たあとに「smile flower」を聴いたら、しゃくりあげてしまった。正直私はね。

この13人の子たちを見ていると度々、「11人いる!」を思い出してしまう。「11人いる!」というのは、萩尾望都先生の名作SF漫画です。宇宙大学を受験するためにやってきた10(+1)人の子たちが、通信ができなくなった宇宙船の中で、互いに疑心暗鬼に陥りつつも問題を解決し、合格をものにする、萩尾望都先生の名作SFマンガです。(雑なネタバレ)

SF好きであればご存知の通り、強靭な精神力と、あとフツーに同乗者への思いやり無くしては、宇宙へは行けない。宇宙へ行くというのは、閉鎖された空間で長く過ごさなければならない、ということでもあるからだ。

人間、閉ざされた空間にずっと一緒にいると、まず揉める。これ、絶対。しかし、なるべく揉めないようにしないと、揉めたとしてもうまく解決していかないと、人類未踏の地にたどりつくことはできない。途中でミッションが頓挫してしまう。このあたりは、「宇宙兄弟」を読むとよくわかります。平野啓一郎さんの「ドーン」にも詳しいです。

今、SEVENTEENの皆さんが置かれている状況は、はっきり言って、宇宙船の中に近いです。常に一緒におらねばならず、自由な行動が制限されるなかで、数多の活動をこなさなければならない。移動、パフォーマンス、ファンサービス、移動、パフォーマンス、取材、移動、みたいな感じです。正直、私には無理ですね。私みたいな人は、疑心暗鬼から抜け出せず、宇宙船を止めちゃうタイプ。ていうか、人類の大半がそういうタイプなんです。

さて、一つの宇宙船に乗っている、SEVENTEENの皆さん。今はかなり限界に近い状況なのが見てとれる。なんといっても、リーダー・エスクプスが活動を休止している。でも、ここで「もうダメだ〜! はい、ギブ!」を選ばない彼ら。最善を尽くしたいからこそ、リーダーはちゃんと休むことを決断をした。リーダー不在を、お互いに支え合うことで乗り越えようと、今まさに心の火を絶やさぬようにしている12人のメンバー。

見ているこちらにとっても辛い時期ではあるのだが、これは、宇宙へ行く精神力とチームワークを兼ね備えている証明にもなっている。SF好きならわかるはずだ! わかってくださいますよね……?

だから、NASAは早く彼らを宇宙へ連れて行ったほうが良いと思う。人類2度目の月面着陸&ライブは、SEVENTEENに決まりだ。私、マジでそう思っている。

ここで、12月2日の「GOING SEVENTEEN」のスングァンとウジのやり取りを引用させてください。

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スングァン「こういうのは思っちゃダメなんだけど、俺たちの意思とは別に離れてしまう変な気がして不安になるからそんな気がするときは…」

ウジ「そういう時は『笑顔の花(※Smile flower)を聞きなさい そういう時のために作った歌だから」(公式日本語字幕ママ)

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もし、彼らの今が終わってしまう日が来るなら、私はこの瞬間で真空パックにされたい。彼らのいない世界を想像できない、彼ら自身がそれを恐れていることを息もできないほどわかっているからこそ、私はその世界を耐えていく自信がない。

でも、彼らは終わらない。私は確信している。絶対に宇宙へ行ける。宇宙の果てに絶え間なく届く光なんだよ。

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「笑顔の花(smile flower)」が、彼ら自身のために歌われるとき、カラットの皆さんは傍観者でしかありません。しかし、それは哀しいことではない。明日は、BLとSEVENTEENについて書きます。私、BL通ってないですが。

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