「韓国ならではの食文化もおもしろどころだ！」ー書籍『韓国ドラマ食堂』のできるまで②

韓国ドラマに出てくる料理の再現レシピ本「韓国ドラマ食堂」を編集いたしました。12/17日発売で、大変好評です。ありがとうございます！
年末年始、本のなかからいくつか料理を作って紹介しつつ、裏話を記事にしたいと思います。

今日は、『サイコだけど大丈夫』より「ムニョンの好物うずらの煮卵」です。
こちらはとても簡単です！

煮汁でうずらの卵とししとうを茹でる！

以上でございます。

うずらはあんまり熱すると爆発するので注意！

さて、ここからモッパンタイムです。（？）
食べながらお読みください。

『サイコだけど大丈夫』は本国で、放送と同時に、現実でもムニョンの描いた絵本を発売していて、面白いことするなあ！と思いながら見ていました。（※絵本は宝島社さんから全5冊翻訳出版されました！）

このドラマからも料理を取り上げたい。しかし、「スンドゥブ」「チャプチェ」など、韓国料理に詳しくない私が見ても名前のわかるメジャーな料理はあまり出てきません。

みんなでサムギョプサルを食べるシーンがあるので、当初は苦し紛れにサムギョプサルをピックアップしていました。

なぜ、この煮卵になったのかというと、八田さんのご提案でした。

有名な料理ではないけれど、韓国のお店で無料のおかずとして出てくると嬉しい一品とのこと。八田さんだからこそ気づいた料理で、すぐに取り上げることに。（実際、今のところ#韓国ドラマ食堂のタグで再現してくださる方も、このメニューが多く、入れて大正解でした。八田さん、ありがとうございました！）

その後、原稿をいただいたときに、あの煮卵をとれないムニョンのシーンについて、すごい事実が発覚。

ガンテが煮卵をとってご飯の上にのせてあげたあと、スプーンで煮卵を食べますよね。
そしてさらに、スプーンで皿の縁を叩いて煮卵を取るよう要求。
「なんて奴だい、コ・ムニョン！私にも卵とってくれ、ムン・ガンテ！」などと思いつつ、「でも、卵がとりにくいなら最初からスプーンですくって食べたら良いのに」と思っていました。

さて、韓国の食文化に詳しい人ならご存知かと思いますが、韓国では、ご飯はスプーン、おかずはお箸で食べるとのこと。
八田さんから原稿をいただくまで、私はその事実を知りませんでした。

そして、それとともに、この事実を知らぬまま見ている人も多いのではなかろうか、とも思いました。だから、こういったことも本に盛り込んだら、おもしろくなる！！！
レシピだけでなく、韓国ならではの食文化もおもしろどころだ！
本でしっかり伝えよう！

というわけで、作ってみたくなるレシピに加え、「あのシーン、そうだったんだ！」「韓国にはそういう文化があるんだ！」などと、より深く楽しめるコラムや原稿もたっぷり入った一冊になったというわけです。

本の中には「サンテ、ガンテの朝ごはん」というコラムもあります！気になる方は、ぜひ、韓国ドラマ食堂」で！