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♯12:劣化や軋みを防ぐ、日常のメンテナンス

皆様ごきげんよう、KIRCHAです。
お盆の間に更新しようと思っていましたが意外と多忙のため間に合いませんでした・・・。

少々遅れてしまいましたが、今回も引き続きメンテナンスのお話をしていきます。

万年筆の場合、嵌合式やツイスト式問わず、接合部分の密閉度を高めるために金属同士であったり、パッキンがついていたりします。
ボールペンやシャープペンでも、口金を開けるとパッキンがついていたりするものも見たことがあると思います。

長年使っていると、金属同士は軋んで引っ掛かる音がでたり、パッキンの場合は劣化して割れ等、損傷する場合があります。
引っ掛かりがあってうまく閉まらない、閉めにくいといった事がゆくゆく発生すると思います。

そんな時にオススメしたいのが、注油です。

注油と聞くと、ミシンなんかを浮かべる方もいると思いますが、ほぼ正解です。

軋みや劣化を防ぐため、部分の潤滑を行うための注油方法をご紹介していきます。

今回使ったのは2種類の潤滑剤です。

KURE シリコングリースメイト

ペースト状の潤滑剤、「KURE シリコングリースメイト」

KURE SUPERシリコンスプレー

液状の「KURE SUPERシリコンスプレー」です。

このままだとペーストは多く出てしまったり、スプレーは広範囲に噴射されてしまうので、筆記具等の小さい部分に塗布する場合は、綿棒の先端につけて塗るのがやりやすいと思います。

パッキン部に薄く塗布します。

これはスプレーの方を塗っていますが、ほんの少し、軽く塗るくらいで大丈夫です。
塗ったらキャップの開閉を2、3回行うことで全体に行き渡りますので、これで作業完了です。

ネジの切り欠き部に塗布します。

こちらはペーストタイプを金属部分に塗布し、同じくキャップ開閉を2、3回行えば全体に行き渡ります。

これらの作業でパッキンの寿命を伸ばし、金属部の劣化・軋みを防ぐことで快適に使用することが出来ます。

ちなみに液状は浸透しやすいので樹脂部分、ペースト状は負担の多い金属部分に使用するのがオススメです。
一般的なシリコンスプレーは大抵のものは樹脂やプラスチックに使用しても問題ありませんが、稀に使用不可なもの(使用部を痛めるもの)がありますので、ご利用の際は充分確認のうえ、安全に配慮してご使用お願いいたします。

今回はツイスビーXEZOの万年筆に使用しましたが、同じように他の万年筆・筆記具にもご使用できるものが多数あると思います。
気になった軋みや劣化防止にオススメですので、是非ご活用くださいませ。

それでは、今回はこの辺で。

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