仕事に行き始めた話

8月の中頃に仕事に行けなくなり、そのまま退職した私ですが、今月から仕事に行き始めましたので、備忘録代わりに書いておこうと思います。
何年かしたら、こんなこともあったなと笑えるかもしれないし、また同じことが起こった時に思い出して他の対処が出来るかもしれない。

前のnoteで仕事に行けなくなった話を書きました。
それはそれとして、良い経験でした。色々な相性が悪かったんだと思っています。
書いて消化した、というわけではありませんが一ヶ月半ほど前のことなのに、もう何年も前に起こったみたいな気持ちになってしまっているあたり、私は喉元過ぎればタイプなのかもしれない。


正しかったかどうかは分かりませんが、一ヶ月半ほど仕事を休むという選択をとりました。
金銭的な面でも今後仕事をしないという選択肢はなかったし、仕事が決まらないかもしれないという焦りがなかったといえば嘘になりますが、休息を取るということがまずは第一だと自分に言い聞かせて。
どうするのが正解か、どう動いていく事が良いのか。がむしゃらに進むことは出来ますが、同じことを繰り返す選択肢は避けたい。かつ、経験値が中途半端な私自身の仕事スキルをあげたい。ハローワークやら片っ端から求人を検索して眺めながら身の振り方を考えました。
まず、リハビリ(といっていいのか分からないのですがあえてこうします)としての選択肢をいくつか用意しました。

①今出ている求人から正社員としての雇用を目指す
②派遣に登録し、派遣社員から正社員を目指すまたはスキルを積む
➂職業訓練に通う
④アルバイトをしながら生活費を稼ぎ、時間をかけて正社員求人を探す

もちろん勤め先が雇用を選ぶということを念頭に置いて、ですが。
安定を取るのであれば①を選ぶことが良いはず。各種保険への加入、月給制であること、安定的に勤めることが可能です。ただ、不安なのは求人情報と面接などでの会社の雰囲気で決めなければならないということ。
派遣に登録する②は、派遣会社が間に入ってくれることで相談する先が出来る・自分だけではなく他者の目線と先方会社の情報を貰える。ただ、もちろん直接雇用ではないためデメリットもあります。直接雇用ではないので賞与はないし、雇用先の会社で切られてしまえば、どんなにその会社に居たくともそれで終わり。
➂と④は補欠の選択肢でした。職業訓練で失業保険を使い給付を受けながらスキルを身に着ける。またはアルバイトをしながら生活費を稼げれば金銭面の不安は少なくなります。ただ、失業してから数ヶ月単位で間が空いてしまうこともあるだろうと考えると、選考に不利になることもあるのでは、と思いました。

それでも有難いことに、求人ってあるんですよね。ハローワークの求人を眺めたりしながら、選ぶとしたら①と②。とりあえず、どっちかではなく、両方で並走してみることにしました。
ダメだったら➂か④でリスタート。
どれか一個に絞らなくとも、釣り糸をぶら下げてどこかに引っかかればラッキー、というくらいのスタンスがその時の精神状態にはあっていたのかもしれません。

そんなわけで、ハローワークで求人を探しつつ、派遣会社にも登録しました。意外と登録ってあっさり出来るものなのですね。担当の方が女性の方だったので有難かったです。今までの職場の話や、前職のことを話しながら求人があれば紹介してもらうことをお願いして続報を待つことにしました。
職種は経験したことのある仕事か、未経験でも可能かつ、今後も続けていけそうなものを。お給料と職場の雰囲気のどちらかを選ぶとしたら、後者を選びたい。明確に決めたのはそこでした。それだけ決めておけば、あとはもうなるようになる。私の良いところは、決めたら飛び込む無謀さかもしれない。あと、何だかんだ人に恵まれているところ。助けてくれる方々へ、感謝を忘れず優しさを返していきたい次第。
この時点で、気持ち的には選択肢②を選ぶ方に傾いていた気がします。

四六時中求人を見ているのもあれなので、基本的には炊事洗濯をしながらお菓子を焼いたり、平日のスーパーで買い物したり、図書館で本を借りて読んだり、意外と満喫していました。自分の居心地のいい空間にどっぷり浸かることで、多分、自分の傷を撫でていた。明日も頑張れるように。好きなことを思い出すように。

閑話休題。

動きがあったのは派遣に登録して一週間後。
担当の方から、見学に行ってみませんか?と事務系の仕事を説明してもらう。
正直に言えば、一年間事務員として働いていましたが、スキルがあるかどうか判断が付かなかったのが不安な点でした。業務内容についても、まるっきり未経験。退職される方が居るのでそのあとを引き継ぐ形での募集ということで、ええいままよと見学に伺いました。乗ってみようこのビッグウエーブに。
ハローワークからの紹介での面接だと一人で企業に伺い面接をしてもらう、という形ですが、派遣となるとまた違った形での体験ができて面白い。いろんな雇用形態があるんだなあ、と内心思いながら、こう感じることが出来た気楽さは独身だからこそのものかもしれません。
私はパートナーも居らず、扶養している家族も居ないため、自分で自分を養えばいいだけ。だからこそ取れた選択肢でもあります。

結果から言えば、見学に行った企業にお世話になることが決まりました。

事前に他にも応募者が居ることは先方から伺っていたので、決まればいいなと思いながらも求人を探してはいました。
それでも先方から内定を頂けたことで、頑張りたいなと思った次第です。
あと何より、引継ぎの方がまだ居てくださるのでその人から仕事を教わることができること。次に、派遣会社の担当さんと先方の会社の方が親し気に会話をされていたことが私としては決め手だったかもしれません。
経験不足な面も含めて決めてもらえたことはとても有難かったですし、だからこそ経験が積めるだろうなという打算もあります。
ただ、派遣社員での採用なので、契約を更新してもらえても3年。先のことを考えると、どうなるか分かりませんが、とりあえずは仕事を覚えることを大前提に。それから身の振り方を考えても良いかなと思っています。

まだ行きはじめたばかりなのでまだ手探り状態ですが、心を病むことなく過ごせることを祈りながら。何とかなるといいなあ。

その日教わった仕事のメモをノートに整理するのが毎晩の日課になりつつあることを、ちょっとだけ励みにしています。覚えられますように。頑張れますように。ちょっとでも仕事も自分も好きになれますように。
なんて。秋の夜に思うことは、感傷的になっていけませんね。




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