【火刑法廷】あらすじつきでゆっくりとレビュー!(予告後ネタバレ)
第12回は火刑法廷/ディクスン・カーです!東西ミステリ海外版第10位(2012年版)の本作をレビューします。
※尚、予告後にネタバレがあります。
1.基本データとあらすじ
1-1.基本データ
1-2.あらすじ
2.主観的評点と向き/不向き
2-1.主観的評点
主観的評点は以下の通りです。
2-2.向き/不向き
3.ネタバレと感想
以下、核心の部分に触れておりますので未読の方はご注意ください。
3-1.犯人と動機
犯人はマーク・デスバードとコーベット。元々両者は愛人関係にあった。マイルズの遺産、マークの正妻ルーシーを排除する為に共犯した。
壁を擦り抜けた女性は、マイルズの隣の部屋にいる看護師が鏡と光の加減を上手く調整して壁をすり抜けたように見せかけた。
消失した死体は、霊廟の壺の中に隠してあり、ほんの一瞬のスキを突いて移動させた。その後、パーティに行っている家族のスキをついて死体を暖炉で焼いた。
ここで一旦事件が解決したかに見えたが、そこから更にエピローグで犯人が反転。真犯人はマリー。真相はマリーは本当の魔女で、コーベットを追い詰める為に画策していた。
3-2.ネタバレ感想
オカルト要素で偽装しつつ、解決パートではきちんとした本格ミステリの謎解きとなっています。最後にもう一段階オカルトが加わる、と言う構図なのですが、古いミステリなので、若干肩透かしの印象を持ってしまいました。
とにかく文章が読み難かったです。登場人物一覧に無い相性で呼び出したり、家や霊廟の配置が分かり辛い/イメージし難いと不親切な印象を受けました(訳者のせいか、元々のオカルト味を活かしたかったかわからないけれど)。謎やどんでん返しは悪くはないのに少しそこが残念でした。
謎解きパートで真相が披露され一旦は解決となるが更に、、、のパターンの作品を他にも読んだ事が有ったのて、自分にとっての目新しさは無かった感想でした。
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