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4月の読書メーター感想まとめ

 前月に引き続きaudibleで通勤中に本を読んでました。とりあえず月額料金が安いキャンペーン期間が当月中までだったので急き立てられる様に聞いて解約。いやー以前よりコンテンツが増えてて、良かったんですが、だいぶ聞きたいのは聞いてしまったので。また、キャンペーンが来たり聞きたいコンテンツが充実したら課金しよう。
と思ってたらkindle unlimitedの2ヶ月99円のキャンペーンが来てて、こちらもまた会員登録してしまった。でも聞くのに慣れてしまったので文字が読めるか不安。



読んだ本16冊
読んだ量2853ページ
感想16件
ナイス102ナイス


読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術
田中 泰延

心の中にやはり、なんか人に伝えたい、生きた証を刻みたいという衝動があるので手に取りました。結論、読みたいことは読めばいい。と思いました。世の中には読みたいと思う本、見たいと思う事象がごまんとある。自分が書く必要はない。それでも書きたくなったら書こうかな。



NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源: 未来へつづく進化論
長谷川 眞理子

種の起源の復習目的で読みました。生物はもともと一つであり、あなたは私でなくなった私であり、私はあなたでなくなったあなたであり、そんな風に理性では考え及ばないのだけれど、そんな風に感じることが出来たなら、やさしい気持ちになれる。そんな社会もありじゃない。


夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル

絶対に読まなければいけない一冊だと思ってたものの尻込みしていた。実際に手にとってみて、まず語り口調で読みやすい。だが、突きつけてくる現実は目の前に迫るものがあり厳しい。それは克明なドキュメンタリー映画を見るような、特別な状況下での体験をただ観客として見て感じる類のものではない。今、日常に生きている我々が人間としての尊厳を持って生きているかを問うものである。我々が生きる意味を問うのではない、生きることが我々に何を期待しているかを問うのである。



人工知能は人間を超えるか
松尾 豊

audibleで読了。これだけ深層学習、深層学習と騒がれ、話を聞いてきてたつもりだったのにニューラルネットワークと深層学習の違いが分かってなかったってことがわかった。



カント『永遠平和のために』 2016年8月 (100分 de 名著)


番組を見たので本で復習。永遠平和を保証するのは自然であるというのが僕の中ですごい納得感がある。それは純粋理性批判をした(内容は知らないけど)カントだからこその考え方なのかなと思いました。言葉や概念だけの道徳や規範、平和はただの押し付けがましいお節介なんだけれど、でも心の奥底には誰しも道徳という小さな火は持っていて、少しずつ間違いは犯しながら、最適化された方向に持っていく、皆の食を満たして礼節が備わってくる。みたいな。拙速な理想や原理主義が悲劇を生み出さないように。


ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す
山口 周


audibleで読了。経済についてよく知らず資本主義にどっぷりな自分としては面白かった。未来の話はどちらにしろ、結局眉唾なものだなというのが概観の感想ではあるものの、経済成長率を複利的に維持して天文学的に膨らむ経済規模になる未来は嘘くさいというのは非常に納得できた。所詮、人間の考えるようには上手く行かない個人の成功も世界の動向も、でも諦めるのではなく常に模索して色々やってみるという事も同意できた。ただ、動物は怠惰なものだから価値創造の経済では何もしない人間だらけのディストピアしか見えない気はしている。


新訂 孫子 (岩波文庫)

audibleで読了。兵は国の大事なり。時節がら、大事になってから、その重大さやその根本的原因に気付かされるような気がしています。普段からアンテナをはっていたいと思います。以前はこれらは国王の采配だったわけですが、今は国民に委ねられているわけなので。勢に求めて人に責めずのように、専門家では無い我々は個々の案件に判断のバラツキはあって間違えることもあるにしても大勢に対する公正で寛容で公平な態度は失ってはいけないとおもうわけです。


星の王子さま (角川文庫)
サン・テグジュペリ


audibleで読了。本の題名や言葉はよく聞くけど、どうせメルヘンチックな何かだろうなと勝手に思ってた。読んでみて、言葉があってるか分からないけど、僕の中ではSFに分類されるかもしれないと思った。もし、こういう設定だったらこうなるのでは?というよりも、登場人物がこうだったら、こういうセリフを言ったとしたらあなたはどう思うの?というのを突きつけられているよう気がした。形のないものが大事なものであるように、突拍子もない寓話の中に真実があるような。そんな気持ちにさせられた。


「100分de名著」名作セレクション


図書館で読了。こうやって紹介してくれてると興味が出るので有り難い。目に止まった本をメモメモ。私は遅読で飽きっぽいので、今読もうとして多分無理。そして、全ての本を読むのはどだい無理な話。でもこれはと思う本は心に止めておけばいずれまたどこかで引用されてたりして、無性に読みたくなる時が来る。その気持ちが盛り上がった時に読むのがまた良い。



哲学的な何か、あと数学とか (二見文庫)
飲茶

いつもどおり読みやすいし面白い。途中、夢見がちな中年男性に厳しい記述があって、辛くて吐くかと思った。でも大事な事だと思う。著者も何かに魅せられて人生を費やすことを否定してはいないし、美しささえ感じさせる。ただ、人生を振り返った時に焼け野原しか残ってない場合だってある。それでもなお人生を削る覚悟は出来てるのか冷静に自分に問い直す必要があるのだと思う。内容はフェルマーの最終定理という悪魔に挑んだ人々の物語。俺も数学が出来たならその戦いに飛び込みたい。突撃し始めで石に蹴っつまずいて諦めると思うけど。



方法序説 (岩波文庫)
デカルト

audibleで読了。まず、我思う故に我ありの元ネタ?がこんなに手軽に読めたことはお得感がある。途中で動脈の話が続いて、私は何を聞かされてるのだろうかと感じた(笑)。考え方が独特だからこそ上記の第一定理にたどり着いたのかな。色々な人の手によって積み上がって来た学問は真理に近づきにくく、短期的には自分の中だけの学問が真理に近いとの記述にすごい同意する。僕はここまで来たよ、この先真理に向かって旅するよ、僕のこと気にしないでね、本当にね、本当だよ。と可愛く語ってるようだ。いってらっしゃい。


ハイデガー「生きることと死ぬこと」~哲学の教室~
小川 仁志


Audibleで読了。100de名著がハイデガーだったので次週が待てずに少しでもハイデガーを摂取しようと。私の中にも、死の存在によって時間が定義され、そのことで生が輝くという思いがあったので、ハイデガー知りたくなった。


死の壁 (新潮新書)
養老 孟司


audibleで読了。死体の一人称二人称三人称の考え方について、僕は子供のころ飼っていたうずらが産んだ卵を食べたくないと思う反面、スーパーで買ったうずらの卵は喜んで食べてたのを思い出した。自分のペットの手術はしたくないもんね。また、本の中に明文化や意識への偏重傾向に対する警鐘を感じた。確かに今日の自分と明日の自分が同一であるということ自体が疑わしい、というか不思議だなと思う。あと、嫌な事や後悔があると「死にたい」と言ったりするけど、本にあるとおり本当に死を認識出来てない。


おくのほそ道
松尾 芭蕉


audibleで読了。月日は百代の〜という冒頭は非常に楽しめたが、音声で楽しめるほど自分の古文力?がない事を思い知った。とはいえ文章でも手に取ってみたものの、まだ音声の方がなんとか情景が浮かぶ。古文の文法単語を勉強し直して再挑戦したい。冒頭を楽しめただけでも学校の国語の授業はありがたいものだと感じた。



「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法
イ・ミンギュ

audibleで読了。全体の方向性に向かって力強く推進しながら、細かい道のりは道に合わせて臨機応変に変えていく。それが大きな目標を達成するコツである。そう受け取りました。ばらつきをもって進むんだけど、全体の方向は一貫してるみたいな。後半ぐらいからどこかのビジネス書に書いてありそうなことが、当たり前だけど書いてあって、冗長に感じました。



哲学的な何か、あと科学とか (二見文庫)

飲茶

読みやすくて面白い。科学のもろもろについて、つまみ食いって感じ。ボルツマンかわいそう、今度、ボルツマンについての本が読みたい。科学や数学も突き詰めれば最後には理解の限界の絶望感しかないというところに、なんかニーチェみがあって、でも科学者はそこを乗り越えてというか、それであってもなお科学するというところに人生に通じるものがあるなと感じた。そして、最後の方のドラえもんの例え話はホラーでしか無かった。自分の理性について、改めて考えさせられて、これからの人生について、自分の死についてどうするのかと突きつけられた。


ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。良かったらスキ、フォローをしていただけると大変嬉しいです。今後も、思ったことをつぶやいたり、挑戦したことを継続的に記事に書いていこうと思いますので、またぜひ見に来てください。

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