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心のままに、在るがままに、深夜書店、。

 満面の笑顔だ。
 今日の再会そのもののに、心地よく、。

 心のままに、在るがままに、。
 
 ずっと、ずっと昔から、そんな笑顔を惜しみなく誰に対しても向けてくれる故郷地の少年時代からの友人だった。
 そんな友人の笑顔を俺の生き様は、凍りつかせたことがあるのかもしれない。そう、戒めたい。
 
 故郷地の少年時代からの友人はタクシーを降りた。
 俺たちが育まれた故郷地にもほど近い場所だ。
 ここいら一帯は後年、造成された高級住宅地域でもあった。
 友人は帰路にと走り去っていく、こちらへとまた手をふってくれた。

 友人の笑顔を、もう失わせるような生涯であってはならないと思う。
 
 「幼馴染の店で、久しぶりに一緒に飲み明かしてたんですよ、ほんまにええ時間すごせました」
 「それじゃ、いま降りられたかたも同級生だったんですか?」
 いつも自分のタクシーを呼んでくれるのだと感謝の念が伝わってくるようにもタクシードライバーは、、
 bar営む幼馴染友人の名とbar店名とを俺に言ってきた。
 店の常連客方々の名も存分に知っていた。
 「彼らが高校が同じで友人だったことから、自分も友人になれたんですよ、ほんま彼らは女子にモテまくりやったからねぇ、、、」
 「確かに、さっきの人もそんな雰囲気いまだにありましたよねぇ・・・」
 さっきの人も?、「も?」、なんて空気が車中に流れた。
 たぶん、俺ではなくだ。
 bar営む幼馴染友人への「も?」であるのはすぐに知れた。
 バックミラーごしにこちらをちらりと見る配慮をしてからのことだ。
 「・・・あぁ、いやぁ、お客さんも、、その、なんというか、、」
 と、あわててとりなす感じが愉快な運転手さんだった。
 
 bar営む幼馴染友人の店がある地域や地元だった故郷地からは、かなり遠方に俺は住んでいた。
 今夜再会した故郷地の少年時代からの友人が、タクシーの乗車券まで渡してくれていた。
 俺が、とある場所から戻ったことや、再会を祝してと御馳走してくれた。
 いつもならbar営む幼馴染友人の店で独り飲む日は終電までで、帰宅していたのだが、、
 この夜は、若かりし時代(今も?)女子にモテまくり友人揃い踏みで「おもいで」に浸れた。
 懐かしくもずっとずっと心に寄り添う名前たちが、夜空に輝く星のごとくにあらわれて瞬(またた)いていた。
 
 故郷地の少年時代からの友人は十代からの恋人関係であった女性との家庭を大切にしていた。
 けして順風満帆ではなかったにしろだ。
 故郷地の少年時代からの友人の不良少年時代をよく知ってもいる俺なんかにしてみたら、友人の妻となる彼女の先見の明は素晴らしいの一言だ。
 やがて順調に規模拡大し成長し続ける株式会社の代表取締役となる、そんな友人と寄り添い生涯を歩む姿は本当に素敵な関係だと思う。
 この友人が心臓患い、生命危うかったときの話しも聞いた。
 病院に訪れてくれた友人夫婦たちにもすごく励まされたそうだ。
 俺もよく知る友人だ。中、高と彼とは同じ学校通ってた。
 若かりし時代、優しくて繊細で男前で女子にも人気があった。
 堅実な職種で生涯を刻んでいる。
 その友人に深夜書店小説を送信しても『おはよう、読んだよ~、なんか頭に光景が浮かんできたで、良かったよ』と励ましてくれたのはとても嬉しかった。
 友人たちの娘さんらがモデルしたりで美人さんなって、交流もあったとか、美男美女の系譜は、うん、実にええことだと思うのだ。
 友人たちの孫世代もおおいに世の中を麗(うるわ)しくしてくれることだろう。

 ずっと、ずっと昔から、そんな笑顔を惜しみなく誰に対しても向けてくれる友人たちだった。そんな友人たちの笑顔を俺の生き様は、凍りつかせたことがあるのかもしれない。そう、戒めたい。
 心のままに、在るがままに、。
 友人たちの笑顔を、もう失わせるような生涯であってはならないと思う。

 bar営む幼馴染友人の店で、故郷地の少年時代からの友人と久しぶりに一緒に飲み明かしてた。
 ほかのたくさんの友人たちとも過ごしたみたいに、。
 多彩な場面、懐かしい名前にあだ名のオンパレード。
 笑顔とともに、心の空に舞ってどこまでも果てなく、、
 想い、がやがて沁みていくようにも。
 
 終電逃した勢いで、bar営む幼馴染友人も閉店後、、
 まじえて始発までどこかで飲もう、
 なんて俺がいいだしても、女子にモテまくり友人ふたりの笑顔は綺麗なままだった。
 
 心のままに、在るがままに、。
 
 女子だけにあらず、生命全般にモテまくるのはこういうことなんだと諭された。
 けして、あまちゃんじゃないことは
〝お世辞にも綺麗ではない河で泳ぐ・・〟
 日々もあった俺が彼らを知ってるつもりでいた。
 いいことは当然、あかんことは厳しくあかんといえる、自分がみたとおりのことだからを、つらぬく精神は清々しく伝わってくる。
 
 そそ、
 うれしいひとときは語りつくせぬくらいにあれこれあったわけだ。
 
 bar営む幼馴染友人が数店舗営むうちの、テラス席のある解放的な空間でのんびりランチ・カフェタイム!。
 夜は大人空間のbarタイムに!。
 って、店は、bar営む幼馴染友人(初老のイケメン店主、)がシェイカーふるここのbarとも近いのだった。
 夕刻、俺は故郷地の少年時代からの友人と待ち合わせた時刻前に、
 初老のイケメン社長(bar営む幼馴染友人)を、、
 結婚式で涙させた店長の腕毛の濃さをみてのビール飲みに店に立ち寄るべく赴いたのだ。
 しかし、彼は休暇日でいなかった。
 
 代わりに、海外の名女優をこよなく愛してもいるバーテンダー美人娘さんがそちらの店で頑張ってた。
 妖精みたいに愛くるしい佇まいが、歳月を経て、気品や美麗さが磨かれたようにも映えているのはいつものごとしだ。テラス席のある解放的な空間で店のインスタグラムの写真を写している光景もみれた。
 景色に沁みる姿は、天女のような麗(うるわ)しさだった。
 
 その後待ち合わせ時刻前には幼馴染barにいった。
 故郷地の少年時代からの友人と再会し、黒ビールにはじまり、やがて猫また焼酎で乾杯してと、bar営む幼馴染友人をカウンター前にまじえての心地よいひとときとなった。
 夜が更けるのも忘れて談笑してた。
 この日の時間はいつになくはやく流れた。
 すると、テラス席のある解放的な空間の店業務を終えて愛くるしい佇まいの美人娘さんが用事もあってことらのbar店に帰路立ち寄りあらわれた。
 用事すませて、しばらくもすると帰っていくことになるのだが、。
 しかし、麗しい姿を心地よいひとときに、また見つめること叶ったのは実にうれしかった。
 すこし前に店にいったとき頼んでいた古い携帯電話の充電器のこともあった。
 それを家から店へと持ってきてくれてて、準備してたことも気にかけてくれてた。
 愛くるしい佇まいのバーテンダー美人娘さんのことを紹介して、
 故郷地の少年時代からの友人にたいして、俺は言ってのける!(笑)。
 当人を前にして、
 「未来のよめさまにしたい女性やねん」
 との、ハラスメントな発言を恥ずかし気もなく堂々と云える俺だった。
 うん、確かに、俺らしい、。

 懐かしい、未来へ、。
 
 bar営む幼馴染友人は、苦笑。
 故郷地の少年時代からの友人は満面の笑顔だ。
 今日の再会そのもののに、心地よく、。
 
 友人たちの笑顔を、もう失わせるような生涯であってはならないと思う。
 
 現在、社会情勢もあって遅くまで営業してる店はない、というのもあるからして結局そのままbar営む幼馴染友人の店で飲んだわけだ。
 その、最後のひとときのぶんには、ささやかでも俺に支払いをさせてくれた故郷地の少年時代からの友人のやさしさがありがたく感じた。
 俺に故郷地の少年時代からの友人が支払ってくれたこの日の御馳走にたいしてに遠く及ばない額であってもだ。
 
 bar営む幼馴染友人はタクシーを呼んでくれた。

 bar営む幼馴染友人は帰路にと走り去っていく、こちらへとまた手をふってくれた。
 
 満面の笑顔だ。
 今日の再会そのもののに、心地よく、。

 心のままに、在るがままに、。

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