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🔵よく考えたら意味わからん時間

男性用トイレに駆け込むと、

上司が用を足していた。

ここには小便器が3つしかない。

上司は真ん中の小便器を使っている。

端っこを使えよと心の中でツッコミながら

ぼくは上司の横の小便器に構えた。

お疲れ様です。と会釈

おう、調子はどうだ?と上司。

廊下なら何て事のない会話だが、

いま我々はお互いに用を足している最中である。

おしっこ出しながら他人としゃべることに

ぼくは何だか笑けてきた。


上司のおしっこが止まらない。


どうやら、ぼくの方が先に終わるようだ。

何て声をかけて出たらいいのだろう。

「お先に失礼します」 か?

いやもしかしたら、

年齢とともに尿切れが悪くなっていることを

気にしているかもしれない。

失礼したいが失礼はしたくない。


ちょんちょん。

最後の一滴を確認すると

ぼくは「ごゆっくり」と言った。

発したあとに大間違いだということに気付いたが

出ちまったもんは仕方がない。

ぼくの顔と歯切れの悪いおちんちんを

行ったり来たりすると

上司は見たこともない笑顔で

「いってらっしゃい」と言った。

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