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結婚式は、タイミングやきっかけを提供する仕事でもある

はじめに

高卒でブライダルの専門を出て、7年くらいブライダルの業界で働いています奥野と言います。

ぼくの家は父・母・姉・兄・ぼくの5人家族で、両親はわりと年を取ってから結婚をしたということもあり、父親は昨年で70歳を迎えたはずです。なのでぼくが生まれたときはすでに30代後半だったのかな?

兄は3つ上で、姉は5つ上で、なんだかんだ兄弟二人の背中を見ながら、習い事なんかも気づいたら同じことやっていた記憶があります。

野球、ピアノ、水泳、体操、などなど、、

自分でやりたいといったのか?流れでやることになったのか?あまり記憶が定かではないですが、おかげで、小学校の時は運動神経が良い方で、わりと中心にいるタイプだったような気がします。

兄との関係性

そんな3つ上の兄なのですが、小学校低学年の時は、同じ野球チームだったので、よく一緒に素振りしたり、格闘技がめちゃく好きで、よく家でK-1やPRIDEをしてぼこぼこにされていた記憶があります。

中学の時、兄はシニアという硬式野球チームに所属しており、かなりハードな日々を過ごしていました。

そして高校3年間は青森山田高校という高校に野球推薦で入学したため、寮生活をしておりました。その後すぐ結婚となったので、ぼくと兄との想い出は小学校低学年くらいで止まっているんですよね。

別に仲が悪いわけではないのですが、ぼくはそこからゴリゴリの思春期や、反抗期を迎えて、兄との接点もなかったので、なんか特に何も話さず、気まずい変な時期が続きました。

そんななか、ぼくが17歳、兄が20歳の時に結婚式を迎えたのでした。

結婚式での揺れ動く不思議な感情

かれこそ、仲吉兄弟の期間を終えてから8年くらい経過して迎えた結婚式だったので、ぼくも、とくに何の感情も無いまま当日会場に行ったことを覚えています。

むしろ、家にも帰ってこず、ちゃんと結婚の報告もなかったことに、なぜかちょっと怒っていた気がします。

ホテルモントレまで向かい、はじめて出席する結婚式。

めんどくせーとか思いながら、挙式の時間を迎えて、家族なので最前列で座っていました。

扉がひらき、新郎(兄)が入場してきた瞬間でした‥

弟(ぼく)号泣、、、

父や母が、泣くぼくの姿を見て驚いていましたが、一番驚いていたのは、他の誰でもなく自分自身でしたね。

-どういう感情なのか?

-なぜ泣いているのか?

新婦の父よりも、新郎の友人よりも、誰よりも泣いていたんですよね。あの瞬間の感情は今でも不思議で仕方がありません。

その後、披露宴も終盤、新婦さまからのお手紙の前に、新郎さま(兄)がお手紙を読み始めました。

家族に向けての手紙。もちろんぼくに向けてのメッセージもありました。

とくに、ぼくには関心などないと思っていたのですが、実はいろいろと心配してくれていたみたいで、もちろんですが、その時もぼくは友人席から笑いが起こるくらいに、号泣していました、、、

結婚式の仕事をすることになる

披露宴も終わり、あの時の感情ってなんだったのだろう。と考えていましたが、答えとして出たのは、2つでした。

ー結婚式には長年の感情を揺れ動かす力がある

ー結婚式を言い訳にできる

長年いろいろあったとしても、あの雰囲気や、シチュエーション、展開、あの場に臨むまでの感情曲線など、いろんな条件がそろう事で、今まで思っていたことも、全部どうでもいいや!っていう気持ちにさせるような不思議な空間である。

そして、結婚式がきっかけに、という前段を理由や言い訳にして、これまでのわだかまりや、モヤモヤを、修復できる。

そんな時間だなと思いました。

こういう人の心を動かせるような仕事があるのかな?という事で、そこからはトントン拍子で専門学校に行くことが決まり、今の仕事についているという訳なんです。

そう考えると、このブライダルという業界は、人の人生を本当に左右させるような、「タイミングやきっかけを与えている仕事」でもあるんだなと今振り返ってみて思いました。

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