2020年9月の耳が惹かれたアルバム10枚 _クラシック・ジャズ・ポップス
9月はこれら10枚を聴きました。どれもオススメです。
忙しい人のためのSpotifyプレイリストはこちら。(主に1曲目を封入)
10枚のジャンルの内訳は
Classicalが4枚、
Jazzが2枚、
Singer/Songwriterが1枚
Funkが1枚、
R&B/Soulが1枚、
Alternativeが1枚。
(※分類はApple Musicに準ずる)
またそれとは別に
合唱は2枚、
古楽は3枚、
日本語詞は2枚。
(※重複あり ※分類は個人の裁量に準ずる)
今年公開されたアルバムは9枚。
今年以前のアルバムは1枚。
選ぶ基準は
「(自分が今)何度も聴きたいか」、
「(自分が聴いてる今)落ち着くか・頭が整理されるか・頭の雑音が消えるか」
です。
音楽の効能・効果、用法・用量は人それぞれですので、あくまでも目安に。
以下、順不同に感想とメモ。
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01.
Andreas Hammerschmidt: Ach Jesus stirbt
Lionel Meunier, Vox Luminis
Date First Available : September 11, 2020
Manufacturer : Ricercar
Genres : Classical
ハンマーシュミットのモテット集。ふくよかー。合唱が芳醇で落ち着く。03~05の流れ好き。どの曲も美しい。
アンドレーアス・ハンマーシュミットはドイツで活動したバロック中期の作曲家兼オルガニスト。コンチェルタート様式の曲をよく書いてたとのこと。
この言葉を初めて知った。複合唱様式(コーリ・スペッツァーティ)の次に流行った様式なのね。適当にググったら見つけたこの個人サイトの歴史のまとめが面白かった。
演奏のヴォクス・ルミニスはベルギーの古楽ボーカルアンサンブル。今年聴いたシャルパンティエのアルバムも良かった。(Amazon) (タワレコ)
このアルバムの録音は2019年9月 ガディンヌ聖母教会、ベルギー。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(TOWER RECORDS)
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02.
Grand Plan
Dan Croll
Date First Available : April 15, 2020
Manufacturer : Caroline International (P&D)
Genres : Singer/Songwriter
音の響きが広くて落ち着く。音場の中の楽器の配置が絶妙でいい。メロディもキャッチーでいい。裏声気味な高音も落ち着く。全てに渡って優しい曲調で心が落ち着く。 音の輪郭がはっきりと浮き上がってる立体的な録音と編集もいいよね。全てがいい。
07~09のアルバムの流れ好き。07のSo Darkの歌詞好き。基本的に自分はサビでシンプルな歌詞を繰り返す曲が好きなのかもしれない。
ダン・クロールは1990年生まれのイギリスのシンガーソングライター。アルバムはこれが3枚目。最近1990年前後生まれでいい人多いなあ。いや歳近いから感性が合うだけかもしれん。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(TOWER RECORDS)
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03.
Art of Love (Live in LA)
Cory Henry, The Funk Apostles
Date First Available : August 21, 2020
Manufacturer : Culture Collective
Genres : Funk
コリーヘンリーのライブ inロサンゼルス。グルーヴ楽しいい。うねる低音、その上で踊るメロディとハーモニーいい。
コーラスの二人の楽器との絡み合い格好いい。声も格好いい。特に02.Love will find a wayのノリノリ具合好き。コーラス二人とコリーヘンリーの掛け合いいい。
演奏のコリー・ヘンリーはアメリカで活動している1987年生まれのハモンドオルガン奏者。楽器アンサンブル、スナーキー・パピー(Snarky Puppy)の元メンバーでもある。
そういや比較ではなくただの連想による脱線だが、ジャズオルガンといえばトニー・モナコ(Tony Monaco)がほぼ毎日自宅からのライブ配信をやっていて幸せになった。ジャズオルガンいいよね。ベース音を自分で支配できるのはグルーヴにおいて強い…。脱線終わり。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(KTVN / 英語)
“Grazes into Herbie Hancock territory.” - NEW YORK TIMES
この大胆な褒め言葉好き。
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04.
Just Chilling at Home
SUKISHA
Date First Available : May 8, 2020
Manufacturer : SUKISHA
Genres : R&B / Soul
かっこよ。グルーヴが落ち着く。どれもゆったりとしたノリで心地いい。歌詞もいい。どれも洒落てて、キャッチーなのがいい。身近な内容をテーマにしたのが歌詞に多いのもいい。02.おうちであそぼう、が凄くいい。それと05.Just Danceの歌詞の「夜は踊るだろう部屋にいても踊るだろう」 は最初に聴いた時笑ってしまった。この言葉の力強さ好き。
SUKISHAはHiroyuki Ikezawa(池澤寛行)によるソロ・プロジェクト。2017年8月に“SUKISHA”(数奇者)として始動。
アーティストの去年のインタビューはこちら(TuneCore Japan > THE MAGAZINE)
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05.
Il genio inglese
Alice Julien-Laferrière and Ground Floor
Date First Available : September 4, 2020
Manufacturer : harmonia mundi
Genres : Classical
グルーヴ感ある弦。弦の響きが落ち着く。アーティキュレーションいい。抑揚で生まれるグルーヴが耳を飽きさせない。
曲は17世紀の英国音楽。作曲家のニコラ・マッテイス(Nicola Matteis.Jr)が主に取り上げられている。他にはマシュー・ロック、ゴットフリート・フィンガー、ヨハン・ショップ、ジョン・バニスターがある。
バイオリンのアリス・ジュリアン=ラファリエールは1988年生まれのバロック音楽を専門とするフランスのバイオリニスト。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(TOWER RECORDS)
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06.
Acceptance
Billy Childs
Date First Available : July 17, 2020
Manufacturer : Mack Avenue Records
Genres : Jazz
心地いい。旋律と響きが心地よい。そしてキャッチーで耳が飽きないピアノ。06.Quiet Girlのピアノとベースの同時並行する会話好き。
ビリー・チャイルズは1957年生まれのアメリカで活動する作曲家、兼ピアニスト。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(TOWER RECORDS)
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07.
Sway
トライコット (Toraicot)
Date First Available : August 26, 2020
Manufacturer : トライコット
Genres : Alternative
ジャンルについてよく知らないがネオソウルやフューチャーソウルとかあの辺のジャンル×日本語歌モノの融合具合がいい感じ。調度いい。ひねくれず、尖らずに、素直にそのジャンルの王道のエモいとこを抽出した感じでどれもキャッチー。なんだかドラマに使われるかアイドルに楽曲提供したらすんなり紅白出場しそうなほどどれも大衆受けしそうなポップさある。グラスパー的なキラキラ感がある曲が好きな人はこれも好きになる人多そう。
日本語の乗せ方も自然で好き。
調べたら範囲広めでネオ・シティポップというジャンルもあるのね。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(Sam's Up)
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08.
Tessellations
Dan Liparini
Date First Available : August 18, 2020
Manufacturer : OUTSIDE IN MUSIC
Genres : Jazz
音選びが好き。むず痒くて落ち着く。心地いい。ほどよくキャッチーでいい。03~04へのつなぎの流れ好き。
Dan Lipariniはアメリカで活動するギタリスト。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(Outside in music / 英語)
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09.
To Shiver the Sky
Christopher Tin & Royal Philharmonic Orchestra
Date First Available : June 26, 2020
Manufacturer : Universal Music Classics
Genres : Classical
人類文明ストラテジーゲームで有名なシヴィライゼーションの6のテーマソングを手掛けたクリストファー・ティンのアルバム。Civ6テーマソングを中心としたオラトリオとなっている。この人はCiv4のテーマソングのババイェツの歌も手掛けている。
いいよねシヴィライゼーション6。日本みたいな国土でビクトリア朝つくって、東京の土地にロンドンが生まれる平行世界いいよね。
閑話休題
壮大で落ち着く。一つの映画を見てるよう。テンション上がってカタルシス来る。祝祭感すごい。
01.Sogno di Volareのコーラスの「グローリア ふぅ↑(裏声)」の部分がたまらなく好き。
クリストファー・ティンは1976年生まれのアメリカの作曲家。
このアルバムは飛行の歴史についてのオラトリオとなっている。11人の偉大な天文学者、発明家、先見の明のある人、パイロットを通して語られる。1曲目はレオナルド・ダ・ヴィンチの飛行についての執筆を元にした歌詞から始まり、ラストの11曲目はジョン・F・ケネディの「我々は月に行くことを選ぶ」 の演説をテーマにした曲で締められる。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(uDiscoverMusic / 英語)
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10.
Bach, J.S.: Violin Sonatas Nos. 1-6
Henryk Szeryng / Helnut Walcha
Date First Available : 1970
Genres : Classical
いい。聴いたのは久方ぶりだったので初めて聴いたということにする。このアルバムを聴き直したキッカケはとある新譜を聴いてチェンバロと弦楽器(ヴァイオリン)の組み合わせに改めて惚れ、その時にふと思い出したから。
会話のような演奏いいよね。音の掛け合いが噛み合ってる。耳が惹かれる。最後まで耳が離せない。
1970の録音なので古い。よって音質と音程の歪みは脳内補完する必要があるがそこがいい。曲を脳内改造する余白があっていい。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ZGQ0AGM/
人によってはこのジャケットの方が馴染みありそう。というか自分が図書館でこのCD借りてた。
このアルバムの作品紹介のリンクはこちら(TOWER RECORDS)
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Apple Music
(※ AppleMusicでは検索で辿り着かなかったので別アルバムを貼りました。ノイズが減っていて良くも悪くも大幅にリマスタリングされてます)
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以上
番号は便宜上の数字です。順不同です。
ジャンルの参照はApple Musicより。
また他、リリース日などの情報はamazon.com(米国)に従っています。情報がなければ日本のamazon.co.jpより参照してます。
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BUMP OF CHICKENのFLASHいいよね。
ゴッチャのポケモン×バンプのMVで久々にバンプを聴いたら思春期の頃を思い出して懐かしくなってFLASHも一気に見てしまった。しかし続・くだらない唄のFLASHは無かった。無念。
そういやソニーのWF-1000XM3を買った。音楽の聴こえ方がまた変わったので、アルバムの好みも変わった気がする。また一通り今年のアルバム漁ろうかな。
前回は2ヶ月分を一気に書いたが、ヘビロテの練度と熟成具合からいって2ヶ月が書くタイミングとしては適してるかもしれない。
オワリ
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