見出し画像

夏と後悔と今を生きてく事と…

梅雨が上がって本当の真夏がくる
地元の祭りで少しだけ花火が上がった
もうすぐあの子の一周忌がくる
去年そこにいた君はもう居なくて
一緒に遊んだ川は去年と変わってなくて
LINEの画面はその日で止まったまま。
夏は好きだけど夏の夕暮れは悲しくて
嫌いだ。
いつだって君の話題はまだ尽きない
皆の中に君の面影はずっと残ってる
君の時間は止まったままだ。
時間はとても残酷でさ
今も変わらない君の声も仕草も
いつかは薄くなって
忘れていくのだろう。

生きてる間に
サヨナラをいくつも経験して
日々を繰り返して
季節を見送って
歳を重ねていく

皺が増えていって
さっきまでの事も忘れてしまう
そんな自分に
久しぶりに逢えたらさ
君はあの時のように覚えててくれるのかな?
何もかも忘れて生きていく自分を
君は許してくれるのかな?

最後のLINEを未読にしたまま
君が居なくなって既読にした
最低の行為を
本当に謝りたい

今まで居なくなった皆に謝りたい事だらけだ

後悔を抱えて生きる事が私への罰なら
私は死ねないのだ。

どんなに生辛さを覚えても悲観しても
不条理と理不尽に出くわしても
生きて

最期の日に「ごめんなさい」と言わせて下さい。
                                                                       古城零音










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?