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回遊記


去年9月、母から連絡があった。

サグラダファミリアみたいの🥰というLINE


『ガウディとサグラダ・ファミリア展』に行ったことにより、昔から焦がれていた未完の聖堂への思いが復活したようだった。

そういうわけで、このあいだツアーでスペインバルセロナと隣国フランスに行ってきました。たくさん写真を撮ったので、せっかくだからそのとき書いていた日記と合わせながら紹介させてください。




5/20
ついに空港へ。ツアーといえどあらゆる手続きは自力でするので、去年行ったロンドンを思い出しながら進んでいく。

免税店にネオンでできた猫がいる
フリー・アキハバラにいたサイケデリック・招き猫
案内板
まずはワルシャワで乗り継ぎ

出国って国を出るということだなあと、当たり前のことを考えた。
四方海に囲まれた東から、空を渡って他の海へ行く。そんなこと、よく考えられたものだ。

空港はやっぱり広くて、誰もいないずらりと並んだ待機スペースの椅子をいくつも見送りつつ進んだ。

空港にずらりとならぶ椅子
これは帰国時にみた椅子だけど


5/21
飛行機で目覚める。日本時計には7時53分と書いてあって、ということはバルセロナは夜中になったところくらいなのか。

アングリーバードやった写真
起床即憤怒鳥

いまどのあたりだろうとフライト情報を見たら、バグで真っ暗闇をうろうろしている飛行機がでて笑ってしまった。しっかりして。

フライトレーダー的な画面
真っ暗迷子飛行機さん(本当は飛んでいるとこの3D地図がでる)

経由地のワルシャワ空港で本屋を探したけどなかった。ガイドブックが欲しかったけど残念。

マックでポテトを注文したけど日本のに近い! ポーランドは日本だったんやとか、ポーランドに栄光あれとか言いながら食べた。

ワルシャワ空港で食べたマックフライポテト
栄光に相応しい黄金色の芋
そしてバルセロナへ
キリンのオブジェ
空港のごはん屋さん 折り紙ぽくてかわいかった
でかすぎるパエリア
着いてすぐパエリア🥘(すでに14時)
パエリアを食べたお店の内観
ごはん屋さん みんなパエリア食べてた
パエリア食べたお店のテラス、地中海が見えます
地中海だ
カウンターに乗る寿司桶
なぜ寿司桶

バルセロナは思ったより涼しくて日差しも気持ちよかった。

木 紫陽花みたいな葉っぱが生えている
なんの木だろう
ジャカランダの木がある街並み
ジャカランダが綺麗でした
電灯
かわ灯
木と信号機とよく晴れた空
緑がいっぱい

車窓観光や街歩きをして、カサ・ミラとカサ・バトリョを見た。これが街中にあるのがすごい。海から来たみたい。

街なかのタイル
お花
カサ・ミラ
カサ・バトリョ 
サン・パウ病院

サン・パウ病院を見たあと、余裕があったからサグラダ・ファミリアも外観だけ。
すごいとしか言えない。細かい。こんなの入場したら泣いてしまうかもしれない。


サグラダ・ファミリアに向かって歩いている
近づいていく
生誕のファサード全景
近い
クレーンと横からみた聖堂
すごく近い!
受難のファサード
近すぎて全景入らない
公園のイトスギもでかい


5/22
自由行動。朝起きて、とりあえず海に行く。


ヨット停泊中
ヨットいっぱい
カモメ
おさんぽ
街中にオレンジの木が

朝食をもりもり食べたのであまりお腹がへらず、お昼は近くの八百屋さんでフルーツを買うことにした。

お昼ごはん
〈平たい桃〉
・匂いは桃、肌触りも桃
・皮はめちゃくちゃ剥きにくい
・やや酸味〜種周りにいくにつれてプラム
・おまえプラムじゃねえか
・どうやら蟠桃(ばんとう)っていうらしい
〈アンズみたいなやつ〉
・味、無…
・味なさすぎん?
・最後だけほのかな甘みあるね

ついにサグラダ・ファミリアへ。
中に入ったらやっぱりうるっとくる。母を見たらまったく同じかんじになっていた、親子ですね。

すごいや
外尾さんの天使たち
内部 とにかく広い
天井

ステンドグラスは鮮やかに光を通して、樹木のような柱を伝って、天井まで空気が伸びていた。


東側 朝来ると綺麗
西側 夕方くると綺麗

ガイドさんは日本語で丁寧に教えてくれて、調べていた歴史や成り立ちを改めて理解できた。

これからさらに10年かけて作っていくらしい。なんかしれっと工期が延びていないか? 2026年完成って聞いていたのに。
でも、もしかしたらみんなが延ばしたいのかもしれない。

クレーンで運ばれるイエスの塔の飾り
ちょうどクレーン作業しているところだった
作業中のイエスの塔
塔から降りる螺旋階段
生き物のよう

あっという間に夜。
地元の暮らしを体験したくて、スーパーのなかの小さなバルに行った。壁にミュータント・タートルズと亀仙人のイラストが掛かっている。

ミュータント・タートルズと亀仙人のイラスト
誰かが描いたのかな
マジンガーZもいる

文字を見て、なんとなくこれかなと注文したものがあまりにもおいしく、それをなんとかして伝えようと必死になってオーナーに話しかけたら喜んでくれた。
壁の絵について訊いたら、たぶん、俺は亀に似ているって言われるんだ的な意味のカタルーニャ語が返ってきた。
あのキャラクターは日本語では亀仙人と言うんですよと伝えたら、キャメセンジン! と言って笑ってくれた。嬉しかった。

ホットサンドかな
タパスのなにか なかにチーズが入っていた


5/23
朝早くから移動。名残惜しいけどバルセロナにはまたいつか来たい。

飛行機に乗ってオルリー空港へ行き、バスでオンフルールに行くはずだったけど、運転手さんが勘違いをして急遽モン・サン・ミシェル行きが先になった。このアバウトなかんじ、旅っぽい。

バルセロナ空港のポテト
・なんかひよってんな…
・油はオリーブオイルなのか?
・塩控えめ
さようならバルセロナ

空には雲がたくさんあって、晴れたり雨が降ったりを繰り返しながら進んだ。
ただひたすら何かが生い茂る広い広い牧草地と、点々とそびえる送電塔を見た。安らかだった。
こういうところに住んだらどんな風になるのだろう。


風車だ
ひつじだ
モン・サン・ミシェル途中のサービスエリア
・日本か??
・塩加減がパーフェクト
・油はやや控えめ
・盛り方アートすぎ

モン・サン・ミシェルに着きごはんを食べたのは20時半すぎだった。
夜と言っても空が明るく、まだ日が残っている。空気が澄んでいてとても綺麗だ。
これでヨーロッパに3日くらい滞在しているのに、いまだにこの明るさに慣れない。

モン・サン・ミシェル
お!
名物ふわふわオムレツ おいしかった


5/24
モン・サン・ミシェルへ行く。橋から見た全景が絵葉書のそれで面白い。いくらでも写真が撮れる。

「絵」すぎる
浮かれ

修道院までの坂道を歩いていると朝早くからお土産屋さんが支度をしている。
島内は、こんなことを言うのもなんだけど、ハイパー豪華版江ノ島という感じ。実際、貝殻とヒトデのセット売っていたし。世界基準なんだ、これ。

子ども3人の絵がある何かの看板
ピーターパンみたいな
アイス屋さん
色が綺麗
坂を登っている 
結構坂
みざる、いわざる、きかざるの格好をしたドクロ
まさかの三猿ポーズ
モン・サン・ミシェルのコラージュにひょっこりいる猫ちゃんのポストカード
いらね〜けど人にあげたくなる
坂から見上げる
地球デカすぎる
かわ扉
回廊
かわいい(カモメ)
かわいい(コクマルガラス?)
路地あまた

オンフルールに行く。バスでは添乗員さんが渡したサティのCDを運転手さんが轟音でかけてくれていた。
着いた瞬間からほぼ駆け足でサティの生家に行こうとしたけど時間が足らず断念、謎の爆速観覧車を眺めて終わった。
一緒にいたツアーの人が蔦だらけのカフェを見て、甲子園やんと言っていたのがウケた。

写真には写らない爆速観覧車があるから
甲子園

小さな港町で、ところどころに信号旗のようなものがはためいている。一泊してゆっくり街歩きをしたほうが楽しめそうな場所だった。

はためく旗
この船泊まれるらしい

さっき聞いていたCDが再生機から取れなくて添乗員さんがしょんぼりしていた。
でも運転手さんがガソリンを入れたいと言ってパーキングに寄っている間に無事取れた。やったね。
一方、運転手さんはガソリンを入れられなかったらしい。いいニュースと悪いニュースがすぎる。途中止まったらどうすればいいの。

不安すぎるバスから見えた電車
でもエッフェル塔に寄る余裕あった

パリに着いたとき、街並みがこれまでと違って驚いた。白やクリーム色の壁が続いて、なんとなく寒い感じがする。あとすごく渋滞している。オリンピックが近いからなんだそうだ。

運転手さんはその後めちゃくちゃ道に迷ってしまい、でもなんとかガソリンがもってよかった。何があっても動じない、おもしろい人だったな。

遠いエッフェル塔
すごく遠いけど部屋からも見えた


5/25
朝食を終えて部屋に戻ろうとしたらエレベーターのドアが開かなかった。とりあえず、フランス語翻訳を起動してフロントに話すしかないと思っていたら、同乗していた人が掛け合ってくれてなんとかなった。こういうとき、ただメルシーとしか言えなくて残念だ。

不穏(お掃除不用の札のやつ)
街なかのカフェ 紫陽花のような花がある
かわカフェ
ジュンク堂パリ支店
ジュンク堂じゃん(日本語の本いっぱいあった)

別の人にメトロについて訊いたときも、丁寧に教えてもらえてよかった。降りる駅に近づいたとき、ここで降りるのよとまた言ってくれた。
この人はどこへ行くんだろう。安易に心を開いてはいけないと言われていながら、優しい人が多いことに素直に嬉しくなる。
わたしもこうでありたいと思うくらいに。

カフェのロゴ
カフェに入った
カフェの内部
きれい
でかプリン🍮


ルーブル美術館は本当に広い。目当ての美術品があったとしてもそこに行くまでに恐ろしく歩くことになる。
途中偶然会ったツアーの人に、迷いすぎてかれこれ6時間いますと言われたときは爆笑した。実際そう。わたしたちも4時間以上は歩いていた。


ルーブル・ピラミッド
思ったよりでかかった
サモトラケのニケ(前面)
サモトラケの!
サモトラケのニケ(横面)
ニケ!
モナリザ
すごい人だった

本当の有名どころは案の定人だかりになっている。
そうではない、有名なんだろうけどよくわからない絵もたくさんあって、そのなかでも特に面白かったものたちを写真に撮った。きっとそういう楽しみ方をしている人たちも多かったに違いない。

足だけの像
🦵
眠るライオンの石像
寝ライオン
聖母子画
鳥鷲掴みベビー
男性画
「さっきはあっちって言うてましたやん」
真ん中の人の顔が絶妙すぎる
ヒエログリフ読めたらぜったい楽しいのに
「今日はザリガニ釣った」とか書いてたら嬉しいのに

帰り道、朝にメトロで教えてくれた人が歩いていくのを見た。すごい偶然。
気づいたのが遅くってすれ違ってしまい、おかげで無事見学ができましたって二度目のお礼は言えずじまいだった。


5/26
朝4時に、昨日まで全くつかなかったテレビが突然動きだした。リモコンが効かず、ずっとつきっぱなしで討論番組が流れている。どうして。
眩しかったのでとりあえずテレビにタオルをかけ、布団をかぶって寝る。
次に起きたときには討論は終わって子ども番組がやっていた。電波が悪くてときどき音と画面が割れ、真っ暗になるのが面白い。

アニメが
このザマ
バルセロナでもペーパーマリオCMみた

お昼に近くのお店を予約してハンバーガーを注文した。ほとんど生のとても大きなパティがおいしい。
そういえばフランスでは生肉が好まれているのだとエッセイ(※石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』を読んでいた)に書かれていた。なるほど。
完食したあと店員さんにおいしかったと伝えたら喜んでくれた。

あかあかとしておいしい
あかるかった

ついに帰国の日になって、しいて心残りがあるとすれば『インセプション』の橋(※映画のロケ地)に行きたかったくらいで、それ以外の充足感がすごい。 
日本でまず食べたいなと思ったのはとんこつラーメンだけれど、いざ着いたらきっと自分の家の布団を求めるのだろうなと思う。

はと
サッカーの野球盤みたいなやつ
これやるのむずそう
サッカーの野球盤(名前わからない)
一瞬雨すごかった 日本は台風きているらしい
帰りの機内、めちゃくちゃテトリスしていた
「q」さん以外全部おれ


みんなの一存で行き先が変わったらおもしろい


降りてくる荷物を待っていたら、行きの飛行機で隣に座っていた人と偶然再会した。
この人の旅もよいものだったとしたら嬉しい。

ただいま

乗せてもらった飛行機はもう地球を何周したんだろう。回遊って言葉が思い浮かぶ。
わたしもまた回りに行きたい。


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