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韓国の田舎を旅する方法〜慶尚北道チョンソンの農家さん〜チュソクの季節③〜最後の晩餐とチョンソンのマ・ドンソク

ウーフは基本的に1日の労働時間が6時間と決められています。
アジョッシは割とこのルールに忠実で、午前3時間午後3時間のスケジュールで作業をしていました。
この日はチュソク前日で町は完全に休日モード。
午後の作業は少し早く終わり、みんなで映画を観ることに。
韓国語のわからないアイリーンでも見られそうな映画というわけで「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観る事に。

原題は「부산행(釜山行き)」
日本でもヒットした韓国のゾンビパニック映画ですね。
映画を見終わった後の私たちの感想は「マ・ドンソクかっこえ〜!」

そうこうしているうちに大邱で大学に通う息子さんが帰って来たり、アジョッシの弟さん夫婦が集まって来たりして夕飯の支度を。
帰国前日の最後の晩餐は豪華にサムギョプサル!

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サンチュ、エゴマの葉は夕飯の前に畑で摘んで。
青唐辛子も自家製です。
普段は使わない広めの座卓を広げてみんなでご飯をつつきます。
韓国は基本的に直箸。
抵抗のある人もいるかと思いますが、これも文化の違いとして楽しむ。

ビールやら焼酎やらお酒も飲みながらガヤガヤ楽しくご飯を食べていると、小太りの中年男性が「ごめんくださーい」と家に入って来ました。
みんなが「誰?」と思っていたら、アジョッシが「あ、チョンソンのマ・ドンソクが来た」と。
「エスター、マ・ドンソク来たぞ」とニヤニヤするアジョッシ。

このチョンソンのマ・ドンソクは、いつぞやの「うちの息子と結婚しろおばあちゃん」の息子さんだったのです。

挨拶をしに来たらよく分からないままエスターの隣に座らされるマ・ドンソク。
一言二言交わし、お肉をつつき、一杯飲み、そして帰って行ったマ・ドンソク。
きっといい人なんだろうなマ・ドンソク。

「本当に来ちゃったね!」と笑うアジョッシと「気まずい!」とぶうぶう怒るエスター、そしてそんなやり取りを見ながら笑う私たち。

明日でサヨナラだなんて考えられないくらい楽しく名残惜しい最後の晩餐。

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