見出し画像

若手世代の特徴って?

~感覚の違いを理解して対処する~

「近頃の若手は・・・」と「違い」を違和感で終わらせることなく、「そういう人もいる」と把握して、対処法を増やしておくと、活躍できる範囲を広げたり、リスクを少なくすることも可能だと思います。若手が育っている教育環境・家庭環境の違いから発生する様々な「特性」を知ってから育成に取り組むと便利です。教育担当だけでなく、管理者にとっても必要だと思います。
今どきの学生の特徴からまとめてみました。

①「いい子」の数が多い
決められたことを守る、周囲と協調して動く、板書をしっかり写すなど、具体的に決められたルールは破ることなく真面目に取り組むことができる。人の意見をよく聞くことができる。反対に、みんなの前で自分の意見を発言することや、悪い報告をすることや、不明なことを質問することなどは苦手とすることが多い。

②「恩返し」の発想が少ない
そもそも恩を受ける(苦手なことを他者に助けてもらう)ことを善しとしないのか、貸しを作るようなことは極力避けたり、仮に助けてもらってもそれを自分が返すことは非常に少ない。昭和世代の期待する、何かお世話をしたら、別の機会にそのお礼を言われる、お返しとして協
力するなどは、現代では少ないものと捉えて置いたら良い。社会貢献には関心が高いので「お願い」されたら協力はしてくれます。

③創造脳より認知脳
自ら「こうありたい」を考えるより、決めて貰ったことに頑張ることが得意な脳の使い方が多い自分で考えて決めるよりも、現代は参考になる情報や、協力的な親やインフルエンサーなど、「調べる」「選ぶ」ということで、自分だけ悪目立ちしたり、失敗したりすることなく過ごすことができる。

④若者の仕事観
大学や新入社員の調査からまとめると「競争して一番になるよりもマイペースで能力を活かせること」「給与はそこそこでも社会に貢献したい」「個性を活かした仕事で感謝されたい」という点が目立ちます。

⑤育成のコツ:自己肯定感に振り回されないこと!
「社会人になる前の教育方法」で、昭和世代と大きく違うのは「承認欲求」「自己肯定感」への着目です。褒めたり認めたり肯定することは大事なことではありますが、偏り過ぎて、失敗や苦手を受け止めてから頑張る‥という「自己受容(ありのままの自分を受け止める)」が不足して、苦手を回避する傾向があります。仕事では「やってみないとわからないこと」「やってからじゃないとうまくいかないこと」があることを理解して、能力じゃなくて「やったことない自分」をまずは受け入れることから始めると進みやすいです。

※不足している項目を補わずに進めると、間違った対処がどんどん増やされることにもなります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?