すぐに実行できなくても大丈夫だから
先日、めちゃ尊敬している年下の友人が、とあるオンラインイベントで「心に残る一言」として僕の言葉を紹介してくれまして。
しかも、僕が聞いてることに気づかず。
こんな嬉しいことあります?
この気持ち、ちゃんと記録しておくべきだなと思いまして。
ここに記します。
元々その話をしたのは昨年の1月、金沢にて。
こういった形で紹介してくれただけでも嬉しすぎるんですけどね。
1年以上経ってからも、改めて別の機会に彼が「この時に聞いた<参加者の心に灯った灯を消さないようにしたい>という言葉がとても響いている」と紹介してくれたんです。嬉しくて泣いちゃいますよね。
尊敬する後輩がそんなに言ってくれるんだから、きっといい言葉なんだろうと思うのでこちらでも改めて説明してみます。
参加者の心に灯った灯りを消さないように
いろんなイベントに参加すると、登壇者がよくこんなことを言います。
この会に参加してこの話を聞いたんですから明日からすぐ実践しましょう。聞いただけで何もしなかったら意味ないです。さあ!
もちろんこれは、「一つの本当のこと」ではあります。間違ってはいないと思う。動ける人は動けばいい。
でも、全員がそうではないし、どちらかと言うとすぐ動ける人は少数派だとも思うんです。たいていの人は、聞いても聞いただけで終わる。そして、それはいたって普通のことで。
いたって普通のことなはずなのに、参加する度にそう言われ続けた参加者はどうなるか。次に沸き起こるのは「できていない自分はダメなんじゃないか?」という自省の気持ちです。そうなったら最後、会自体への参加に二の足を踏み始めるでしょうね。だって、参加する度に責められたような気持ちになってしまいますから。
これって、とてももったいないことです。
参加者の方は、貴重な休みを使って、場合によっては高い交通費や参加費を払って参加している。わざわざ嫌な気分になりにそんなコストはかけられません。
そういうトラウマで勉強することや外の文化に触れることを辞めてしまう人って結構いるんじゃないかな?とも思うんですよね。
本当は、何か少しでも前向きになれたり、アイディアの種をみつけたり、ともだちができたり、それだけで本当に素晴らしいことなはずなのに。それを続けていけばいつか動けるタイミングがくるかもしれないのに。
なので、僕は「参加したらそれだけで素晴らしい!」と、まるでコウペンちゃんのように褒め称えたいのです。すぐに実行できなくても全然大丈夫だよと。オリンピックじゃないけど、参加することに意義がある。何かやりたいとなった時に、これまで参加した中で培った繋がりやアイディアや知識が必ず役に立つ。その時が今じゃないならやる必要ないんですよ。
話す側がそういう風にもっと言ってあげる必要があると思うんですよね。
やるかやらないか、0か100かみたいな話は悲劇を生みます。もっと僕らは「30を50に、50を70に」ということをやっていかなくてはいけない。僕らの社会も人生も、白黒じゃなく濃淡でできているわけですから。
てな感じですかね。
納さん本当にどうもありがとう!!
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