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Free Riderから抜け出さねばならない。

Free Riderという言葉を知っているか。

Free Riderとは「ただ乗りする人」という意味だ。これは決して電車、バスの無賃乗車に限った話をしているのではない。この言葉はあくまでも比喩であり、企業の間で、フリーライダー問題として注目されている。
フリーライダー問題とは、簡潔に言えば「仕事をせずに給料を獲得している人」のことを指す。さらに悪質な場合は、仕事をせず、給料をもらうことに収まらず、しっかり働いている他人の手柄を横取りする人のことを指す。

私は現在大学生ということもあり、企業内のフリーライダー問題について話すつもりはない。しかし、始めに一旦企業内の話をざっと話していこうと思う。

企業内にフリーライダーがいることで生じる問題は
①生産性の低下
②退職者の増加
③企業の信用が下がる

の大きく3つとされている。
これを基に、私が考えたのは”友人関係のフリーライダー問題”である。


まず初めに、友人関係のフリーライダーの定義をしよう。
「自分自身にgiveしてくれる人がいるコミュニティにいながら、いつまでも恩恵を受け続けている人」とする。

さて、このような人間がいるとどのような不利益が生じるのか。先ほどの例を軸にして考えてみた。
①フリーライダーがいるコミュニティにいる時間価値の低下
②友人が減少する(フリーライダー側)
③友人の信用が下がる

の3つではないのだろうか。では、それぞれについて考えてみる。


①フリーライダーがいるコミュニティにいる時間価値の低下

想像してほしい。あなたは1限だろうと必ず授業に出席し、いつも丁寧でみやすいノートをとる超模範的な生徒である。しかし友人のB君は怠惰で午前中の講義には一切出席しない。しかしB君はテスト前になると決まってあなたにノートをせびるようになる。それが何教科も何学期も続く。そんな彼と仲良くしていこうと思うだろうか。
仮にノートをせびられる相手があなただけじゃなく、一生懸命頑張ろうぜ!というコミュニティにいるA君、Cさん、、、までもノートをせびられているとしたら?
B君といる時間には
「こいつにこの前ノートいせたけどお礼もされない、」
「何しても俺たちに得がない、」

このような不平等感が必ず頭に浮かぶはずだ。このマイナスな感情が友人と過ごす時間の価値を下げてしまう。フリーライダーがいるせいで。


②友人が減少する(フリーライダー側)

先ほど、意識の高いコミュニティにフリーライダーが混じった例を出した。その続きで、あなたはB君に対して不平等感を抱いただろう。不平等感を感じ、苦痛を受けながらB君とわざわざ関わろうとしないだろう。つまり縁を切らざるを得ない。B君は縁を切られるのだ。こういった流れが何度も何度も、何人もの友人間で繰り返されB君はどんどん孤独になっていく。


③友人の信用が下がる
 
さあ、そのようなB君を紹介してしまった君の評価はどうなるだろうか。評価と言っても具体的に何が何点でという話ではない。「君が連れてくる友人は大抵しょうもないね。」と思われたり、「君の友人か、また裏切られたら嫌だな、笑」と感じられたりする可能性もなくはない。少なくとも言えるのは、プラスの印象は持たれないということだ。フリーライダーを紹介するということはあなたの信用にとってもプラスには働かない。


私がこれまで述べできたことをようやくすると以下の図になる。

TakerにGiveし続けてもリターンはない

フリーライダーでいれば初めは有益なことで溢れ、一見旨味に溢れている。しかし、長期的に見ればデメリットでしかない。
またフリーライダー(Taker)からなる集団に発展はないと僕は考えている。
優れた人間(Giver)の周りにはTakerがたかる。その一方優れた人間(Giver)の周りは優れた人間で固められている。そして彼らの関係はgive&giveからなることになる。有益な情報、有意義な体験もGiverの中でのみ循環する。Takerはそのおこぼれを、Giverからもらうしかない。有意義な体験もTakerが享受する頃には価値がすり減ってしまっているのだ。


優れた人間としていくためにはまず、「私はGiverです。」という姿勢を示すべきだ。「わたしはTakerです。あなたから何かをもらいに来ました。」なんて態度から入って良い訳がない。

「君は何をしている人なの?」という質問に
「今はまだ模索中です、、」「まだまだ何をしようか考えている状態で、、」
なんて答えているうちはTaker丸出しだ。

「君は何をしている人なの?」
「僕は〇〇を最近始めました、よかったら今度△△しましょうか?」

これがGiverの姿勢ではないのか。
このGiveの第一歩を踏まない限り、会う人会う人の2回目の関係がなくなっていくだろう。


僕らはFree Riderから抜け出さなくてはならない。

それでは良い1日を。


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