【米国株5/29~6/2まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】
後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+1.77%)
週足
4,200前後の壁を上に抜けて4,300を試す展開となった週でした。
ついに22年8月高値目前まで接近してきました。
ローソク足は安値・高値切り上げの上昇トレンド。
債務上限問題が法案可決したことに加え、金曜日の雇用統計も雇用者数増加に対して賃金の伸びが鈍化したことで通過している。
この2点がポジティブに作用して、重くなってた株価がさらに1段上げることにつながったようだ。
AIバブルの上昇が中心でしたが、今週はテック以外のセクターで上昇が見られたことでS&P500にも好影響だったでしょう。
ここから先の上値は重そうに見えるが、下値も4,200の節目が支持線となる可能性がある。下がれば押し目となりそうだ。
日足
今週の振り返り
週明けの火曜日から調整で下げたが、4,174で止まってVWAPの上をキープしていた。水曜日に債務上限法案が下院で可決したことで、より一層デフォルト回避する観測が高まったと見える。また、Fed高官が利上げストップを支持する発言があったことで、6月FOMCは25bp利上げシナリオから利上げストップが織り込まれた。
上昇機運が醸成され、木曜日に調整した分をほぼ取り戻した。
金曜日には、債務上限法案の上院可決、雇用統計の通過により、1段上の4,300に接近する上昇を示した。
4,200前後でベースを築いてジリ高だった過去から上に抜けた週になりましたね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
ここから先はEPSが上昇しない限りは上値が重くなるゾーンに見えるが、上昇する場合は、4,300の節目から22年8月高値がレジスタンスラインがテストされる領域と見る。
②下げて調整する場合
下げるとしても、まずは4,200の節目が支持線になる可能性がある。黄色のゾーンを目安に下抜けないかだけ見てればいい。
下がれば押し目買いのチャンスと見て良さそう。
今までと異なるテーマの悪材料が出てくるならば、4,200を下抜けた後、4,150前後まで踏み込むか下げ幅を確認するのが良いか。4,150前後は4月からベースを作ってたところでポジションも溜まってそうなので、値が止まりやすいゾーンと見える。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末41.35%➡今週末49.5%(+8.15pt)
テック以外も上げてきたことで上昇してるのでしょうか。
ナスダック100先物(週+1.63%)
週足
ナスダック100先物は、5週連続(!!)の高値・安値切り上げで上昇トレンドの勢いがまだ続いています。先週noteで14,400を次のラインとして書いたが、超えて14,500台まで上がりましたね。
ただ前の2週に比べ上昇幅は小さくなり、上値が重くなり始めた可能性も。
ローソク足は平行チャネルとトレンドライン上にピッタリ収まりました。
次はここで一度跳ね返されて調整するかどうかが見たいところ。
とはいえ、強すぎるが故、今のところは下げても調整程度に見える。
日足
今週の振り返り
S&P500と同様、火曜日から水曜日まで調整下げが進んだが、それ以上下げることなく、再上昇に向かっていった。
水曜日の債務上限法案の下院可決、Fed高官の利上げストップ発言がポジティブに作用して木曜以降は下げ幅以上に上昇した。
金曜日には法案の上院可決、雇用統計の通過により、上昇を続けました。
ローソク足で気になる点は、火曜日の高値・金曜日の終値がトレンドラインで偶然にも接しているため、意識されている可能性があることだ。
5週連続で上げてきたナスダック100も踊り場にきたかも(?)
債務上限問題は終了、AIバブルが一服とポジティブだが、そろそろ次のテーマに移る可能性も視野に入れておくといいのかも。
とはいえガツンと下がる兆しはまだ無く、次の値動きからシグナルを探していく時期と見える。
6月FOMCの利上げストップや雇用統計通過により上値が軽くなっていることもあるので、もう1段上の扉が開かれている可能性も残っている。
次週のシナリオ
①上昇気流が続く場合
先週まで示してた14,400は上抜けて14,550台まで上がっています。
次はトレンドラインを上抜けるなら、15,000の節目がテストラインとなります。
②下落調整される場合
トレンドラインから反転して下げる場合は、次の順で値が止まる場所を探したいですね。
先週の安値付近:14,200
節目:14,000
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末64.35%➡今週末73.26%(+8.91pt)
急回復で2月高値の75に近づいてきましたね。
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