【米国株6/3~6/7】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
先週末にPCEでインフレ落ち着きを確認した今週は、下ヒゲをつけながらも底堅く動き、水曜日のADP・PMIを通過後は上昇を示した。金曜日には5月23日の最高値を上抜け、高値5385.5まで上昇した。高値は更新したが金曜日の雇用統計は強い数値が発表されたため、終値ではやや下落となった。
雇用統計の上振れだが強いというほどではなく、長期金利の上昇は限定的ではないだろうか。最高値更新から利益確定売りや長期金利上昇に合わせて下に押される可能性はあるが一時的なものとなりそうだ。
金曜日のローソク足は、一時的に下落のリアクションがあったが、引け値ではだいぶ戻しており下ヒゲもそれなりの長さで、陰線の実体は小さい。雇用統計が強いと判断されていたなら、長大陰線だっただろう。
次週のイベントはCPIとFOMC。今週はブラックアウト期間で要人発言がなかったので、FOMC後のパウエルの発言、その後の要人発言がタカ・ハトどちら寄りとなるかで指数のリアクションが変わってくるかもしれない。今は市場のほうがハト寄りな動きを示してきたため、要人発言でFedと一致させる動きがあるのかも。
とはいえ8月頭くらいまでは下押しも小さそうな時期ではある。米国経済は堅調なので、小さな波をこなしながら上昇トレンド継続に期待したい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
前回までと変わらず、まずは5,400がターゲット。トレンド継続できるなら時間経過で5,450を目指せるか。
②下落する場合
21日出来高加重移動平均線を下抜けるなら短期フィボナッチ38.2% 5,224と75日出来高加重移動平均線あたりが下押しのサポートライン。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末50.29%➡今週末48.11%
MA200より上
先週末70.57%➡今週末66.79%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
PCE後の今週は金利低下に伴い、月曜日から水曜日まで順調に伸ばし、5月23日の高値を上抜けた。さすがに水曜日は私が見ている特殊なボリンジャーでは+2σに差し掛かり、利益確定売りとの攻防で上値が重くなったようだ。
金曜日は雇用統計が上振れたため、陰線となったが小さな下落にとどまっている。水曜日に長い陽線で上昇したため、短期的には上値が重くなったが、上昇トレンドが崩れてるわけではない。
次週のCPI・FOMCの結果次第では下押しする場面もあるかもしれないが、崩れない限りは短期的には上昇トレンドに戻っていくのではないだろうか。小波を挟みながら高値超えしていくことに期待したい。目下はFOMC後、ハト寄りな市場がそのまま行くのか、Fedと足並み揃えるのか値動きに注目。
次週のシナリオ
①上昇する場合
高値19,121を上抜ければ、前回と変わらず19,200が次のターゲット。
②下落する場合
21日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、短期フィボナッチ38.2% 18,300がサポートラインだろうか。5月31日の安値を下回らない限り、特に問題ないレベルの下押しだろう。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末47.52%➡今週末55.44%
MA200より上
先週末63.36%➡今週末60.39%
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