見出し画像

【米国株5/15~5/19まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週+1.61%)

週足

今週はついに4,200の壁を上抜けて年初来高値を更新した週となりました。
下に押してもカバーが入るレンジが1ヶ月以上続いてましたが、節目をブレイクアウトしましたね。

この流れが続くなら次の節目4,300を狙いにいくだろう。ただし、債務上限問題などのテーマがどちらに転ぶかによるので、上下両方を視野に見たほうがいい。

日足

今週の振り返り
水曜日に債務上限問題の協議においてバイデン大統領とマッカーシー下院議長の両人が「デフォルトしない」と発言しました。

短期のフィボナッチ78.6%で踏みとどまった形で底堅かったですね。
債務上限問題に安堵した市場は、チャートのトレンドラインを発射台にして上昇しました。ついに今年の壁となっていた4,200の節目をブレイクアウト。
メガテック流入の傾向は続いたことも、指数には好影響だったと見える。

このまま上昇気流に乗ってほしい。材料として懸念するのは、債務上限問題。決着がつかず延期などグダる可能性もあるため、そうなったときは情報の出方によっては一旦反落して調整されるシナリオも考慮しておきたい。

次週のシナリオ
①上昇する場合
次は4,300の節目から22年8月高値がレジスタンスラインで意識されやすいゾーンとなる。

ブレイクアウトした後の強さを見せてくるかどうかが楽しみなポイント。

②下げて調整する場合
悪材料が出るなどで反落する場合は、どこまで調整するかが見極め。
次の順で下げ幅を見ていくのが順当だろうか。

  • まずはトレンドライン付近の小幅な調整で済むかどうかテスト

  • 次は天井からフィボナッチを引いて78.6%ライン

  • さらに落ちるなら61.8%

どこが天井になってから落ちるかによっても落ち方は変わるので、それ次第で幅感を見るといいかもね。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末46.12%➡今週末47.61%(+1.49pt)
やや上昇したが指数上昇に比べ上げ幅が低い。メガテックによって他が上げていない傾向か。

ナスダック100先物(週+0.55%)

週足

ナスダック100先物は、高値・安値切り上げの上昇。
メガテック流入が続き、債務上限問題で「デフォルトしない」との発言をポジティブに捉えて一気に13,500の節目をブレイクアウトしました。

ブレイクアウト後は次の節目14,000を目指して、8月高値を上抜けました。

この勢いが続く場合は14,000をテストしにいきそうですね。

日足

今週の振り返り
ジリ高を続けてたナスダック100は、5/1の山付近(赤い長方形ゾーン)を下抜けなければ調整もあるかと思ったが、ピッタリ止まってさらなる上昇へ向かった。

節目の13,500を火曜日に突っついて、水曜日には債務上限問題でバイデン大統領とマッカーシー下院議長が「デフォルトしない」発言でポジティブに捉えた後は、一気に13,500をブレイクアウトした。

ブレイクアウト後はその勢いで8月高値も軽く超えた。次の節目である14,000を目指した形だが、金曜に債務上限問題の交渉が一時停止となったことで、株価も水を差された。

次週は、債務上限問題の進捗次第で株価の動きも変わるのだろうか。決着がつけばポジティブだが、延期などネガティブ材料が出たときの反応は要チェック。FOMC議事要旨とPCEにも注目が集まるか。

次週のシナリオ 
①上昇気流が続く場合
先週上げたテストラインは2つとも上抜けた(13,500と8月高値)。
次の意識されるラインは14,000の節目ですね

14,000を上抜けるようであれば14,400付近が高値止まりしやすいラインに見える。

②下落調整される場合
以下の順でテストされる見込みライン。下値の目処を測りたい。

  1. ごく短期的な浅い調整:13,500

    1. レジスタンスラインだった節目が次のサポートラインとなる

  2. 赤いゾーン:13,290~13,260

  3. 5/10安値:13,145

上記3つを下抜けると紫色ボックスゾーンまで押し戻される見込み。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末63.36%➡今週末65.34%(+1.98pt)
一時71台まで急上昇。やはりS&P500より好調。


次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。