【米国株11/7~11/11まとめ】CPI予想下振れ・FRB利上げペース減速言及で指数大反発、上昇の入口か?
こんにちは、Kojiです。今週はCPIが予想下振れで一気にドル安・株高に転換した週でした。FRB高官も利上げペースの鈍化について言及し始めました。インフレ・ピークアウトが見え始めました。
このままアノマリーのように年末に向けて上昇していくでしょうか?
チャートとニュースを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
11/7(月)
サンフランシスコ連銀が「引き締めすぎちゃってたかも」と洩らしました。
中間選挙を控えているが、共和党優位で「ねじれ」となる見込。財政出動がしにくい、増税などの法案が成立しにくいなどの予想がされている。
11/8(火)
中間選挙当日。開票待ち。
11/9(水)
中間選挙は開票中だが、予想に反して意外と民主党が健闘していることが市場にも影響か。
夜中にNickがFF金利6%発言
エバンス総裁が利上げペースの減速を示唆。
11/10(木)
CPI発表を前にカシュカリ総裁が発言。
「ピボットの議論は全く時期尚早」とピボット期待に牽制。
CPIが予想下振れ。
メディカルケアが減速に変化。
家賃(Shelter)は依然としてプラス推移。
ハーカー総裁が利上げペース減速に言及。
ローガン総裁もハーカーと同様、利上げペース減速について発言。
メスター総裁はCPIについて緩和示唆だが、「一方で、傾向的に根強いサービス分野のインフレ率はまだ鈍化の兆しを示していない。」とも言及。
11/11(金)
11月ミシガン大学消費者態度指数が予想下振れ。
前回 59.9 予想 59.5 結果 54.7
FF金利の予想は5%から4.75%に低下
CPIが予想下振れしたことで、FF金利予想は先週5.0%まで上がる予想から4.75%に一段階下がる予想に変わった。
利上げは12月50bp、2月25bp(先週は50bpだった)、3月25bpとなる見込。
ドル円138.7円に急落
CPI発表でドル円が急落。ドル安・株高となった。
ドル高で苦しんでいたGAFAMのようなグローバル企業がドル安で決算期待できるなら指数上昇の確度も上がるのかもしれない。
実質金利が低下
最新の11/10数値は1.43(チャートは1日遅れ)
11日金曜は債券市場が休場だったため、次の月曜の値を確認したほうがいいかも。
10年金利が3.85%に低下
CPI予想下振れを受けて金利低下へ。
炭鉱のカナリア、ハイイールド債はCPI発表後に上昇
CPI発表後は反発して、6/13安値も軽く超えて推移。
安値切り上げ・高値切り上げで上昇に向かっている。
S&P500は反発して上昇(+5.9%)
週足
CPIの予想下振れを受けて大きく反発、週足で大陽線となった。
EMA20と一目均衡表の転換線・基準線を上回り、短期上昇の起点となった可能性がある。
引けの値はEMA40と20月EMAの手前でストップしている。次週はここを上回って、中間高値4,119とレジスタンスライン(黒線)を超えていけるかが観測ポイント。押し目をつくる場合は、基準線あたりが一旦の目安だろうか。
長め期間設定のMACDがゴールデンクロス直前の位置にきている。
日足
日足では、木曜のCPI以降で反発上昇した週末の引けでEMA200手前まで上昇した。9/13高値から10/13安値までひいたフィボナッチでは、78.6%ラインを少し超えた位置だ。
EMA20➡EMA40➡転換線➡20週EMAを一気にごぼう抜き。出来高も伴って力強い上昇を示した。
EMA20とEMA40がゴールデンクロスして上昇トレンドの入り口を示唆。
次週は上昇継続の場合は、このままEMA200を上抜けるかが最初のテストライン。テスト合格なら、レジスタンスラインが次のテストライン。
下落する場合は、一目均衡表の転換線や20週EMAが目安かも。
MA200より上にあるS&P500銘柄
52.68%に急上昇。50%を超えてきた。
ナスダック100はSP500より強い上昇(週+8.84%)
週足
ナス週足は10/6高値を上抜けて上昇。EMA200と転換線(緑色線)も上抜けることができた。S&P500のチャートよりは一歩弱めではあるが、市場全体が上に向かうなら、ナス週足も上昇トレンドに向かっていける可能性はある。
平行チャネル(点線)のレジスタンスとEMA20(黄色線)の手前まで上昇して止まった。次週はEMA20を超えて、一目均衡表の基準線を上回れるかテストだろうか。今年のレジスタンスラインなので、実体で明確に上回ることが求められる。一回、押し目を作りにいく可能性もあるだろう。
日足
ナスの日足チャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。
MA200より上にあるナス100銘柄
25.49%→45.09%に低下(+19.6pt)。
セクター
エネルギー勝ち、テック負けの週でした。コモディティが再び上昇している。仮想通貨も上昇傾向。
週間ベスト
1. テクノロジー +10.0%
2. 通信 +9.4%
3. 素材 +7.7%
週間ワースト
1. 公益 +1.5%
2. ヘルスケア +1.8%
3. エネルギー +1.9%
サイズ・タイプ
・ベスト:大型グロース +8.4%
・ワースト:大型バリュー +3.8%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Greed継続(前週58➡今週66着地)
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 53.91 ➡ 前週 55.2 ➡ 11月9日 53.33(前週差 ▲1.87pt)
Bull/Bear Ratio
マイナス圏
ヒンデンブルグオーメンは無点灯
11月11日時点では無点灯
個別株の決算発表
PLTR パランティア
EPS・Q4ガイダンスミス
DOCN デジタルオーシャン
ガイダンスミス
SWAV ショックウェーブ・メディカル
クリア
PKI パーキンエルマー
売上・ガイダンス売上ミス
BKSY ブラックスカイ
ガイダンスミス
AFRM アファーム
ガイダンスミス
UPST アップスタート
全ミス
FVRR ファイバーインターナショナル
Q4ガイダンス売上ミス
OLPX オラプレックス
クリア
CELH セルシウス
EPSミス
U ユニティ
売上ミス
NIO ニーオ
EPS、Q4ガイダンスミス
DOCS ドキシミティ
ガイダンスミス
DUOL デュオリンゴ
EPS・Q4ガイダンス売上ミス
DGII ディジインターナショナル
クリア
決算発表予定
11/14週の予定
イベント
15日 ニューヨーク連銀製造業景気指数、PPI
16日 小売売上高
17日 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、住宅着工件数
18日 SQ、中古住宅販売件数
アノマリー
満月相場(11月8日~11月23日)
ブル:15日
おわりに
次週はPPIのほかNY・フィラデルフィアの連銀製造業景気指数が発表されます。これらの指標でもインフレピークアウトの兆候が見られると、利上げペース減速期待がさらにサポートされ、株価は上目線が継続されるかもしれませんね。
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