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【米国株7/3~7/7まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週-1.21%)

週足

月曜日は短縮取引だったが4,500を目指した。4,494まで上昇したが翌営業日の水曜日から下げ始め、週末には4,434まで下落した。4,500の節目はやはり利確売りのゾーンとして意識され、売り圧力を超える買いは集まらず失速したのだろう。

ローソク足は前週の陽線の内側で高値切り下げ・安値切り上げで、レンジ内の動きと見て取れる。

4,500の節目で失速して下落した動きは、トレンドライン(白)の内側に戻す結果となった。
4,500チャレンジは3回目試していて、超えたい動きは続いているので、またチャレンジする確率は一定ありそうだ。

次週、下げる場合は6月最終週のローソク足を下回るかが確認ポイントか。

上下どちらに進行するかは、CPIに左右されるだろうか?

日足

今週の振り返り
短縮取引だった月曜日に3度目の4,500超えを目指したが叶わず、利確売りで失速した。火曜日は休場だったが、水曜日以降も売りは続き金曜日まで下げている。

金曜日は雇用統計が、雇用者数の下振れをこなして一時は上昇したが、やはり売り圧力に見舞われ、発表前の水準に戻ってしまっている。ローソク足は長めの上ヒゲが結果として残った。
賃金インフレは引き続き伸長したが大きな売り圧力になるほどの数値感ではないと見える。

今週の動きを見ていると、上は4,500の節目で売り圧力、下は買い向かいたい勢力があるようで、今だレンジの動きを想定できる。

このまま下がるとダブルトップの形成だが、6月26日安値を下回るまでは未完成で反転もありえる。

注意したいのは、10年利回り4%超、実質金利も急騰していることから上値に重石がかかるかどうか。

しかし投機筋のネットショートは維持しているところから、大きな下げも今のところは想定しにくい。そんな状況。

サマーラリーの恩恵を今年は受けられるといいですね。

次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは4回目の4,500チャレンジ。何度も節目をトライするときは、上がりたくなってるチャート。上に抜ける確率は高めのパターンだが今回は如何に。

次に4,500を上回り上に続く場合は、22年3月高値4631.5が意識ライン。

②下落する場合
下落調整する場合は6月26日の安値4368.5が押し目ポイント。
4368.5を下抜けるとダブルトップ完成で下げやすいチャートパターンに。
しかし、前後で反転し、ダブルトップ否定が起こりやすいとも考えうるので圧力の強さ・値動きを見届けたい。

4368.5を明確に下回る場合は、次は22年8月高値4327.5が目安。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末62.82%➡今週末62.02%(-0.8pt)
上昇トレンドが終わったとは言えない水準

ナスダック100先物(週-0.77%)

週足

ナスダック100先物は、22年3月高値超えを再度テストしたが、6月16日高値をまたも超えられず失速した。
とはいえ、前週と比べ高値・安値切り上げで、小幅な下落に留まった。
このまま落ちなければ、押し目というほどの規模でもない調整で済むことになるが、次週の動き次第か。

オレンジ色の水平線を割り込まない限りは、下落入りとも言えず、現状はレンジ内の推移に過ぎない。
下抜けした場合は、最大で22年8月16日高値付近が下げ幅の目安になりそうだ。

上値は引き続き22年3月高値付近で値動きが重くなりやすい場所。
ここを上抜けていくだけの買い圧力の強さが必要だ。

日足

今週の振り返り
月曜日・火曜日は短縮取引と休場日だったため、出来高薄く動きなし。
休み明けの水曜日は6月16日の高値(15,299)に向かったが、一歩手前で失速し当日は十字線のローソク足。

木曜日に大きく下げ、フィボナッチ50%まで下げた後、反発。金曜日は雇用統計の発表を受けて、一時木曜日の高値付近まで上げるも上値が重く、下落に転じて上ヒゲをつけた。

22年3月高値付近は今なお利確売りのゾーンとして意識されているのだろう。
さらに上昇するためには、15,299を実体で上抜けていく必要がある。しかし、上にいっても上値が重くなる可能性は残っている。

金曜日に上ヒゲ陰線で終了したが、次週下落でスタートすると、まずはフィボナッチ50%を下抜けて進行するかが第1ポイント。
下抜けず反転すればごく短期的には上に向かうか。

下値は6月26日の14,698で値止まりしているため、現状はレンジ内の推移に留まった動きだ。そのため、フィボナッチ50%を下抜けても、オレンジ色の水平線を下回るまでは、下落入りとは捉えにくい。

この水平線に到着するまでに反転してレンジ推移を続ける可能性も十分ある。

次週は上値も下値も限定されているレンジでどう動くかが方向感を見に行くタイミングか。CPIが材料の一つとなる。
上の材料としては、サマーラリーを味方につけたい時期感。
週足で見ても上昇トレンドは終わっていないので、反発上昇するのか見届けたい。

次週のシナリオ 
①上昇する場合
6月15日高値の15,299
が意識ライン。
15,299を上抜けていくと、次は15,500の節目が目安。

②下落する場合
金曜日の上ヒゲ陰線を受けて、次週下げていくならば、下記がテストポイントの目安だろうか。

1.フィボナッチ78.6% 14826.9
まずはここが短期的な押し目ポイント。押し目として反発するなら、再度上値を目指す可能性がある。

2.オレンジ色の水平線 14672.5
ここを下抜けると、ダブルトップ完成、かつ水平線ブレイクで下落しやすいチャートパターン。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末75.24%➡今週末72.27%(-2.97pt)
下がったが、まだ高水準

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