会話デッキブースターパック

　会話デッキという俗語がある。

　あまり親しくない人と会話をしなくてはならない時、どんな話題を振るかを事前に自分の中で決めておいたもののことだ。状況や相手の人物像などに応じて適切な話題を選ぶさまは、さながらトレーディングカードゲームの様である。

　私の今の会話デッキの構成は「出身地」「スポーツ」「バイト」と無難で話の広がりが私の話術に依存するものばかりで、相手の返答次第では地獄のような空気を生み出す可能性がある、あまり良くない構築になっている。

　というわけでここに一つ追加しようと思う。言わば「ブースターパック」を剥くのと同じである。

　これはずばり、「食」の話である。これは出身地からの展開先としても使えるものである。最近私が料理に向き合い始めたのでそれに絡めてご当地食材や郷土料理について会話をつなげることができる。また、私は甘いものが好きなのでそこで話が合えば楽に会話を展開できる。

　会話を続けることはコミュニケーションの基本である。私が人間の形を保つためにも、こうした進化は常に続けなくてはならない...めんどくせぇ～～～