週40時間労働がもっとも合理的なワケとは?
1日8時間、週40時間労働というのはいつから、なぜ、始まったのでしょう?そこにはこんなエピソードがあるのです。
フォード自動車の大胆な決定
1926年フォード自動車の創業者ヘンリー・フォードは、それまで1日10時間、週6日勤務があたり前だった時代に、どこよりも先駆けて1日8時間、週5日勤務を導入しました。
なんと30%以上もの労働時間削減を行ったのです!
その決定は全米に衝撃を与えました。そんなことをされれば、自分の工場にも悪影響が出ると、多くの製造業者がフォードの決定を非難しました。騒動を鎮めるために「余暇が増えれば消費の時間が増え、経済が好循環する」と説明しましたが、彼の本心は違いました。
ヘンリーフォードは12年に及ぶ実験の結果
長時間労働は生産性を低下させる
後の様々な研究においても、週の労働時間が40時間を超え、50時間以上になると、生産性の伸びは鈍化し、むしろ下降していくことがわかっています。
一時的に労働時間を増やせば、業務の進捗を早めることはできます。しかしそれが長く続くと、次第に生産性は低下していくのです。
脳も身体と同じように、長時間使うことで疲労が蓄積されます。家族と余暇をゆっくり過ごしたり、十分な睡眠を確保しなくては、ヘトヘトの状態で次の日も仕事に取りかかることになります。
社員が、朝からほろ酔い気分で職場に出社すれば懲戒処分ものですが、もし、会社が長時間労働により社員の睡眠不足を招いているとすれば、罰せられるべきは会社の方かもしれません。
東大に合格したければ10時間睡眠を
実業家の堀江貴文氏は、東大受験の際、1日10時間睡眠を確保したそうです。起きている時間の「質」を高めるためです。
「忙しいなら、逆にたっぷり寝てみてはどうだろう」
と、彼はすすめています。勉強にかかわらず、あらゆる分野で成功している人は、がむしゃらに打ち込むのと同時に、よく遊び、よく寝ます。
もし、あなたの会社の生産性を高めたいなら、やるべきことは「よく働き、よく休息する」ことです。
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