見出し画像

採用面接はコイン投げと変わらない!?必見!採用を成功させる唯一の手法

新たにグーグルの人事責任者となったラズロ・ボックは、採用面接に基づく求職者の将来予測と採用後の実際の業績データを分析し「両社の間にはまったく関係はなかった。ゼロだ…完全にでたらめだった」と愕然としました。

採用面接は、私たちが期待するような効果をほとんど生んでいないというのが実態なのです。

面接選考はコイン投げと大差ない

採用面接官であるあなたが受けた求職者に対する印象と、実際の仕事の業績との適合性は、せいぜい50%程度ということが研究からわかっています。言ってしまえば「コイン投げをして決めるのと大差がない」ということなのです。ではなぜ採用という重要な場面において、このような誤りが起こってしまうのでしょうか。

第一印象がすべて…

おそらく面接の冒頭では、くだけた会話による雰囲気づくりを行うことでしょう。緊張する相手をくつろがせようとする最初の2、3分です。ところがこのわずか2、3分のたわいもない会話での第一印象が、その後の決定にも大きな影響を与えてしまうのです。

もし冒頭の会話でその求職者を「好ましい」と判断したとします。すると面接官はその後の質問においても自分が最初にいだいた「好ましい」と思う印象に合うように求職者の回答を捻じ曲げてしまいます。

つじつま合わせをしてしまう「確証バイアス」

例えば、以前の会社での退職理由が「会社の方針と合わず、もっと社会に貢献できる仕事をしたかったから」と答えたとします。「好ましい」という第一印象をもった面接官は「意識が高く、行動力のある人物だ」と捉えることでしょう。ところが「悪い」という印象をもった面接官であれば「自分勝手で組織に馴染まない人物」と解釈するか、あるいはその回答自体を無視してしまうのです。

このような第一印象がその後の判断にも影響を与えることを、専門用語で「確証バイアス」といいます。

ある調査では、実際に相対する面接ではどうしてもこのようなバイアスが生じてしまうため、履歴書や職務経歴書、試験結果だけで審査した方が正しい決断が下せる、といったものさえあります。

ではどうやったらこのバイアスを減らすことができるでしょうか。その答えは「構造化面接」にあります。

構造化面接がバイアスを激減させる

構造化面接とは、「あらかじめ決められた過去の行動などについての質問を、すべての求職者に対して同じように行う」ということです。

求職者との会話の流れのなかで質問していくのではなく、決められた手順通りに決められた質問でたんたんと面接を進めていくのです。それによりバイアスを大幅に減少させることができます。

構造化面接はある意味では口頭試験か尋問に近いです。そのため面接する側もされる側も嫌がる傾向にあります。しかし将来の業績との適合性は70%近くに跳ね上がり、従来の行き当たりばったりの面接と比べればよっぽどマシだといえます。


もしこれから採用を検討しているのであれば、ぜひ構造化された面接を検討してみてください。確かに無味乾燥とした面接に感じるかもしれませんが、まちがいなくあなたの面接の精度を高めてくれるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?