つまらないことでバトルする男女は結ばれる。例えば、「最後から二番目の恋」の吉野千明と長倉和平、「恋人たちの予感」のサリーとハリー…
「アフリカの夜」でも、八重子は礼太郎につっかかる。
第6話 キスの回数で言い合いをする。
このキスはドキッとさせる。夜の公園でみづほが居なくなった話から。
このキスシーンの流れが好き。
まずは真面目に、時や場所を越えて……なんて言っているところに、急展開で「キスしよう」。キスは意外なタイミングで。
そして、史郎から警護してくれてる警官をまくために、走る!!!静の後は動。
息切らせてするキスなんて、あまりお目にかかれない。キスは意外なシチュエーションで。
その後に、つまらないバトル。キスの回数を間違える礼太郎につっかかる八重子。細かい事を言い合うだけなのに、面白いシーンになるのはなぜだろう。
礼太郎「その前に、横浜でしなかったっけ……?」なんて礼太郎が言うからバトルになる。逆に言えば、深い関係になるためには、小さな気付き、間違えを言い合いさせたらいいってことか。
そして、八重子の「名前も覚えてなかったんだから、キスの回数なんて、覚えてなくて当然よね?」という嫌味。好きの裏返しの嫌い。好きが強調される。
最後は、いつものオチ。さっきまで逃げていた刑事を自分から探そうとするのも面白い。三回目を断るのも、閉まりがいい終り方。
八重子と礼太郎のつまらないバトル。第2話では、八重子の名前を忘れていた礼太郎が、「小百合」と苦し紛れに言った名前を否定されず、「小百合」と呼び続けるってのもあるなぁ。
結論
キスしていい雰囲気になったら、つまらないことでバトルさせる