2月の笑者になるまで      模試と挫折とAクラスからの下剋上

2023年に初めての中学受験を終え
第一志望の合格を手にし2月の笑者となった長男の体験記。

息子が塾に通い出したのは4年生。
当初の漢字テストは、20問中4点!!という今見ても大爆笑の点数を普通に取ってくるくらい
元々めちゃくちゃ出来る子。ではありませんでした。

中学受験をするお子さんならほぼそうだと思いますが、もちろん小学校のテストではほぼ100点。
学校の教室で分からない事など無かった息子。
そんな息子もスタートは、四ツ谷大塚のクラス分け1番下のAクラスでのスタートでした。

息子が通っていた塾は、中受の生徒5人の小さな塾だったため、テスト毎に席替えやクラス替えなどは行われませんでした。なので、当の本人ものんびりモード。

では、一体どうやってここからクラスを上げて下剋上をしていったのかというと
本格的に本人のスイッチが入ったのは、5年生になってからでした。
四ツ谷大塚の定例模試を月例テストから、週テストに変更し、毎週土曜日にクラス判定の模試を受けることにしました。
この時期の模試は出題範囲が定まっていたので
とにかくその範囲内の苦手単元を徹底的に復習しました。
これを繰り返す事で、Aクラス中から少しずつ上がり、ついには念願のBクラスへ。
週テストはすぐに結果が出る事、苦手単元を把握しやすかった事で、復習にも力を入れる事が出来、実力がついてきたと思います。

その後…
Cクラスの上位まで登り詰めた息子でしたが

5年生の冬季講習の頃。
初めての挫折とスランプを経験しました。

塾に行っても、途中でお腹が痛いと帰って来る
頭痛がするから、授業はオンラインで受けたいと言う
そんな状態が続き、これはなんかおかしいぞ…と感じ
息子の様子を見守っていた所
ある日息子が爆発しました。

冬季講習に行きたくない。
自分なんて生きている意味がない。
もう、全てが嫌だ。と話し始めました。

よく話を聴いてみると
塾の友達は、みんは分かっているのに、自分だけが分からずに授業についていけない。
質問したくても、皆んなの迷惑になるから先生に聞けない。と。泣きながら話してくれました。
もちろん、親も泣きながら。
息子のどんな気持ちも受け止めました。

塾の先生にその場で電話をして、状況を話すと…
息子よりも他の生徒さんがかけ離れて出来ているなんて事は無く、全て息子の思い込みだった事も分かりました。

おそらく、今までは小学校では経験した事のない
自分よりも上には上がいる事。それを初めて実感しうまく消化出来ず
挫折感を感じていたんだなと思います。

そんな息子にどう向き合うか。
とても大事なポイントですね。
私は、全力で息子を受け止め、息子の気持ちを一切否定せず、しっかり時間をかけて話を聴く事に徹しました。
ただ、私の内心はいかにこれから立て直すか。
その為にすべき最善は何か。を必死に考えました。

我が家は、幸いにも第一志望から自宅が近かったため、その日に第一志望の中学校に半ば強行に息子を連れ見学に行きました。
初めはうつむいていた息子も、やはり憧れの第一志望。徐々に前を向き、最後はキラキラとした目で校舎を眺めていました。

思い切って第一志望の学校を見に行った事で
息子の気持ちを切り替える事が出来ました。
その後は、塾の先生とも密に子どものメンタル的な様子を共有しあいながら息子のメンタルケアに注力し、息子も再び前向きに勉強に取り組む事が出来ました。
この出来事をきっかけに塾の先生には、息子の学校での出来事や、それによる息子のメンタル状態も気にかけてくれる様になり
息子の特性を理解した上で、息子に関わってくれた事が何より大きかったと思います。


Aクラスからの下剋上。
この挫折の経験にしっかり向き合い、乗り越えた事、本番前に経験出来た事が
その後の受験の戦いに向けて大きな財産となりました。






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