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【リッツカールバトン】見えない敵との戦い

私の元に初のバトンが回ってきました。
“ハプニング→結果オーライ”な出来事を書くというものだそう。

バトンを渡してくださったのは、けるぼん/音楽療法士-心と体は音楽でつくる-さん。

いつも素敵なメッセージ&音楽を届けてくれる、知的で優しくたおやかなイメージのけるぼんさんのこの記事。同じ人物なのか?と疑うほど朝から大爆笑!

どんどんバトンを遡ってみる。完全に腹筋崩壊。

始まりはイヤシヤさんからの山口順子さん。

青猫さん

マサおじさん@らいふプロデューサーさん

みおいち@着物で日本語教師のワーママさん

川ノ森千都子さん

腹を抱えながら一気に読み漁る。皆さん面白すぎる!最高すぎる!!何より文章力、表現力が凄すぎる!!

そんなバトンを受け取っていいのだろうか?
ハードル高すぎやしないかい?

皆さんのような文章力や表現力は持ち合わせておりませんが、せっかくお声掛けいただいたこのご縁。思い切って書こうと思います。

🚪round1


かれこれ5年前の話。
モロッコ生活を始めたばかりの夏。

気が狂うほどの痒みで目が覚めた。

全身を見てみると、至る所にナゾの水膨れ。体験したことのない痒さ。こんな感じ。今見ても痒くなる〜

何じゃこりゃ〜っ!

強烈な痒さに悶えながらも職場へ向かう。
現地人なら原因や何か対処法を知ってるかもしれない。

私「何かに刺されて痒いの!多分ダニだと思うんだけど、、、」

同僚A「ダニって何???蚊でしょ?ツバつけとき!」

同僚B「1人なのにあんな大きな家に住んでるからよ。引越ししなさい!」

同僚C「全身にオリーブオイル塗ったらいいよ!滑って刺されないから!」

あぁ〜、何も有益な情報を得られず。(これは想定内。)

原因不明の耐えがたい痒み。近所の個人病院に行ってみることにする。初めての現地の病院。不安が募る。

幼児レベルのアラビア語&フランス語でうまく説明できる自信がない。辞書片手に症状と助けてほしい旨を書いて持参。

Dr.「そのベッドに横になってお腹出して。」

私「????何故に?」

言われるがままに横になり腹を出す。
ひんやりとした何かが腹部に塗られる。


「うん、お腹は異常なし!」


えぇぇぇーーーっ?何のための腹部エコー?


そりゃそうでしょうよ?異常があるのは皮膚なんだから!

そして出された薬。

•抗ヒスタミン
•ステロイド
•鎮痛剤
•赤チンのようなもの


えーっと、、、、、
きっと飲まない方がいいよね。うん、飲まない。

赤チン風のスプレーは、試しに1か所だけシュッとしたら、1週間くらい鮮やかな赤に染められたまま。もう使うまいと心に決めた。

その夜、ベットもソファも恐ろしくて、タイル張りの床にヨガマットを敷いて寝ることにする。

翌朝、予定通り体はバッキバキ。


こんな生活イヤだよ〜


恐るべし、モロッコの見えない敵。これだけでは終わらない。




🚪round2


病院もあてにならなかった。自力でなんとかするしかない。見えない敵はどこにいるかわからない。とりあえず家中の大掃除をすることに。


タイル張りの床には水を撒き、洗剤でゴシゴシ。仕上げに熱湯を撒く。


シーツやソファのカバーは全て、熱湯かけてから洗濯。あとは天日干しで一安心だ。


我が家はコンクリート5階建ての最上階。
屋上はアパートの住人なら誰でも使える洗濯干し場。

洗い立ての洗濯物を持っていざ屋上へ。
開けた途端、何かにつまずきすっ転ぶ。

もう!何でこんなとこに棒なんか置いてんの?

棒をポンとよけて、洗濯物を干す。

よし!これで完璧だ〜!

達成感に満たされて、部屋に戻ろうとしたその時。感の鋭い方はお気付きだろう。

そう、ドアが開かない。

カギは回るがあまくなっててロックが外れない。(モロッコではオートロック式のカギが主流)

えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!


何度も何度も試すけど、やっぱり開かない。
あーっ!さっきの棒。ドアを押さえるためのやつだったんだー。今頃気付いても時すでに遅し。


さっきポンとよけた事を激しく後悔した。


気温は50℃近く、コンクリートの照り返し。日陰もない灼熱の屋上に監禁状態になってしまったのだ。。。
パニック!パニック!パニック!

どうする?私


一旦冷静に考える。見渡すと、よその家の洗濯物が干してある!てことは誰か取り込みに来るゾ〜!希望が、、、いや、ここはモロッコ。その日のうちに取り込みに来るとは限らない。



地上に向かって叫んでみる。

助けてー!!誰かー!

もちろんそんな声、騒音でかき消されて届かない。


我が家のベランダに飛び降りるか?
何度か試そうとするがやっぱり怖い。


階段のとこに小窓発見!
よじ登ってそこから出るか?
ダメだ。カギがかかってる。

思いつく方法を片っ端からやってみたけどどれもダメ。


ホントどうしよう?このまま誰も来なかったら???ネガティブな妄想だけがドンドン膨らんでゆく。

干からびるしかないのか???


すでに半泣き状態。
誰か助けて〜!!!
汗だくになりながら、無心で鉄製のドアを叩き続ける。

どのくらい叩き続けたのだろう?数十分?数時間?記憶にない。

疲れ果てた頃、


ガチャ

奇跡的にお隣のママが助けに来てくれた!!!

女神に見えた。


安堵感で泣きじゃくる私を優しくギュッとしてくれるママ。

「ずっと音がしてたから、おかしいと思って見に来たよ。私も前に同じ目にあったから。」


お茶でも飲んで行きなさい。と。

なんて優しいの?


長時間に及ぶ見えない敵との戦いは、見事に撃沈。

だけど人の温かさを身に浸みて感じることができた。

そして、これから次々と起こる
•電球爆破事件
•キッチン水没事件
•電車で監禁事件
など

どれもケロっと対応できるほどの、最強の生活力を身につけることができたのでした。


ちゃんちゃん。


ここまで、しょうもない話を長々とお付き合いくださりありがとうございます!

このバトンを引き継いでくださる方〜、コメント欄でお知らせください☆


それではよい1日を〜

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