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【感想】📗甦るロシア帝国 🖊佐藤優

本を読んでいる

あとがきの増補分を読んでいて読み終わりそう。
Kindle的にはあと3%というところだ。

甦るロシア帝国 (文春文庫)"(佐藤 優 著)
https://a.co/5gUXpln

読んだきっかけ

コテンラジオのウクライナ回をきっかけに読み始める

コテンクルーとおぼしき方が、
これを機に少しでも自分なりに
ロシアウクライナ関連の本を読んだうえで、
コテンラジオの当該シリーズを聞いた方がいいのではないか、
とTwitterで言っていた。

目から目くそが落ちた
(寝起きの平常運転)

確かにそのとおりだ。

コテンラジオ、
エンタメとしてのおもしろさもありつつ、
圧倒的な情報の有益性、
恣意的な方向付けの無いフラットな立ち位置。

その素晴らしいメディアに甘えて
唯々諾々と
情報をいただきっぱなしではないだろうか、
とも思う。

コテンラジオですらイチ情報源として、
最終的には自分で自分のポジションを
判断しなければならないときがくる。
(こないかも)

逆張りおじさん

メディアの情報としては、
ウクライナ寄りの報道が多い。
それはどう考えても当然だ。

理不尽な侵略を起こされ、
生命・国家・アイデンティティの存亡の危機に
侵されているから
至極当然なことだ。

ロシアは悪、
その思考で問題はないと思う。

しかし、
ロシアのこと、
もすくはロシアを色眼鏡をかけずにみるロシアのことを、
知る必要が無いかと言うと、
そんなことはない。

西側諸国ではない目から見た、
ロシアという見方も絶対に必要だ。

でないと、
なぜこの事態にいたったのか、
今後どうすれば防げるのか、
何ができたのかできなかったを
検討することはできない。

これはコテンラジオなどの受け売りも大いにあるのだが、
人が悪い、
プーチンが狂った、
暗殺すればいいなど、
そういった視点では
長期的な視点での再発防止の検討はできない
(ただし、ウクライナ視点でみると、短期的な効果はあることは認めるし、実際そのような手段を取れるなら取らざる得ないほど、喫緊の情勢は厳しいものと思う)

その国なりの翻弄

非常に面白い本だった。

日本人が、
自由や文化を謳歌しつつも、
日本という国の息苦しいルールに我慢しながら
日本人を生きていくのと同じだ。

ロシア人は、
文学や芸術、
宗教観や学問的精神などを持ち合わせつつも、
ロシアという特殊な国(特殊でない国などないのかもしれないが)
に翻弄されながら
ロシア人として生きていくことの大変さを感じた。

素養と難しさ

かなり専門レベルの高い記述が多い。
マルクス・イデオロギー・神学と合わせた
国家感・民族問題・ロシア、ソビエトの歴史など、
元々の知識が無いと殆どついていけない。

事実うわべをかすめ取る程度で、
あまりついていけなかった。

何かを事前学習し
足掛かりをつくったうえで読むことによって
より楽しめそうな気がする。

ロシア文学・神学者・マルクス関連など、
多くの別書籍に興味がわいた。

よくわかってはいないが、
おもしろかった。

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