見出し画像

ダメな自分を認めたらなんだか楽になりました。ブサカワのすすめ〜私を変えた言葉〜

「真面目だから、頑張りすぎないように気をつけてね。ママの笑顔が一番だからね。」

出産後、ある方が私にかけてくれた言葉です。

正直言って初めは「真面目」という自覚がなく、あまりピンと来ていなかったのですが、なぜか「笑顔が一番」という言葉が心に強く残りました。

そして、これこそが私を支え、その後の生き方を変えてくれる言葉となったのです。

真面目過ぎた!?

時が経ち、納得できなかった「真面目」という表現も今となっては、なるほどその通りだったなと思います。

具体的な例を挙げれば、

一つは自分の中に染み付いていた思い込み

  • 母親は、子にすべてを注がなければいけない。

  • 自分が楽しんではいけない。

もう一つは、育児における理想

  • 母乳で育てなければいけない

  • 部屋を清潔に整える

  • できれば布おむつで

  • 離乳食は必ず手作りで

など、あげればキリがありません。

こうして文字で書いてみると

全部完璧にやるのはちょっと大変ですよね…

もちろん、実際にきちんとやり遂げられたものはありません。

でも、「笑顔が一番」という言葉に救われ、できない自分を責めずに済みました。

人間だもの

出産後、理想とはまったく異なる生活が待っていました。

何もかも思い通りにできない。

ただでさえ、不器用な私は何をやるにも時間がかかってしまうのに

夜、赤ちゃんは全然寝てくれない、
眠くて、頭はぼーっとするし、
お腹は異常に空くし、
母乳は詰まって、痛いし、

もう、なんなの?
こんなこと聞いてない
わけわかんない

「キーっ!」と発狂しそうに…いや実際していたと思います。


そんな時ふと「笑顔が一番」というあの言葉が頭をよぎりました。

「あれ?今笑えてる? 笑えてないなら、それ、今、無理してやならくていいんじゃない?」

自分の中でわかりやすい判断基準ができました。

そんな問いを繰り返していくうちに当初抱いていた理想の育児からはどんどんかけ離れていきますが、不思議と自分に優しくなれるようになりました。

できない、イライラしている自分に対して、以前であれば、
「私ってなんてダメなんだ」
と落ち込み、さらに追い込んでいたと思うのですが、

なぜか、この時は

ピリピリする自分て、なんか人間らしいよね〜
なんでもこなせたら、もう神様になっちゃうよね〜
やだ、私ってば神様になるつもりだったの?
ムリムリ、それはむしろ傲慢だよ。
私、神様じゃないから、万能じゃないんだね。
だからこれでいいんだね

人間だもの(急にあいだみつを)

そんな風に思えたのです。

言葉は悪いですが、ブサイクな自分(=ダメな自分・理想と違う自分)をかわいい、愛おしいと思えるようになったのです。

産前の私からすると考えられませんが、良い意味で力をふっと抜くことができました。

赤ちゃん育児はもちろん大変でしたが、子どもが大きくなるにつれて少し余裕が出てくるようになると、このブサイクな自分を可愛がる力が、他のことにも応用できるようになりました。

他人を羨んでしまう自分、イライラする自分、家事が苦手な自分、疲れやすい自分

そんなマイナスポイントも、自分を構成する一部というか、

「あらまぁ、私ってばなんて人間らしいの!」

と愛おしく思えるようになったことで、肩の力が抜けました。そして自分に対してはもちろん、他人に対しても厳しい見方をしなくなりました。

私の性格上、ポジティブでい続けるのは結構しんどいです。(たぶん見て見ぬふりをするのが苦手だからかな)

反対にネガティブな部分に目を向けて、それを受け入れることは、性に合っていたようで、スムーズに自分の中に取り入れることができました。

「笑顔が一番」

この言葉がなかったら、私は、自分に厳しく、完璧にこなそうとして、疲弊していたかもしれません。仮にできたところで今度は、自分の理想と異なる育児をする親御さんたちを否定していたかもしれません。自分を含めて誰もハッピーではない結果になっていたかもしれません。

だから、育児のみならず、私の人生に対する考え方を変えてくれたこの言葉、そしてそれを私に届けてくれた方に心から感謝しています。

まだまだ子育て真っ最中、偉そうなことを言える立場ではありませんが、今度は私が誰かにそれを伝える番なのかな?なんて思いも抱いています。

というわけで…

ラジオ新エピソードを公開しました!

第2回の今回は、

子育てに大切なのは、「体力」「睡眠」「手抜き力」というメッセージを頂き、そのことについてsachiさんと一緒に縁側でおしゃべりしています。

ちょっとお節介かなーなんて思いつつ、頑張り過ぎな誰かに届くといいな という気持ちも込めて、あえて「手抜き力」のススメです。

音声はこちら!

動画はこちら!

【字幕設定・チャプター設定あり】
字幕を表示する場合:歯車マーク(設定)から字幕(日本語)を選択
見たい所にジャンプする場合:スライダーで見たい箇所をクリックもしくは、YouTubeで開くと概要欄にある 0:00などの時間表記リンクから当該箇所までジャンプできます。気になる所だけご覧いただけます。

音声、動画ともに時間のない方は再生スピードをアップしてお聞きいただいても!我々のんびり喋ってるのでむしろちょうどいいかもしれません。

ご自身の快適な方法で、ご視聴いただければ幸いです。

今回は一緒に縁側にいる猫ちゃんの名前も発表しています!発表時の私のドヤ顔たるや…編集中に気が付きました。でも我ながら良い名前だと思うのでよろしければぜひチェックしてくださいね!

結びに

誤解のないように、付け加えさせてください。私は丁寧な育児(完全母乳、布おむつ、手作り離乳食等)を否定しているわけではありません。むしろ、憧れです!尊敬しています。できることならやりたかったというのが本音です。

ただ、不器用なこともあり、自分が追い詰められて、笑えなくなって、ストレスをためて、壊れてしまうぐらいなら、理想通りできなくても、笑顔でいられる方がいいのかな、自分も子どももハッピーでいられるのかなと、ここに書いたような考えに至りました。

それぞれが自分にあった育児のスタイルを見つけて、笑顔でいられること、そして何より子どもが笑顔でいられることが一番大切だと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

わたしとポッドキャスト

頂いたサポートはみんなで子育てする文化・環境づくりのため、大切に使わせていただきます。 子育ての学びと体験を共有するメディア ISSHO NIのnoteはこちらです。https://note.com/issho_ni4568