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モンテッソーリ式 運動の発達を促す方法

こちらの記事は再編集し下記により詳しく書き直しています。

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このところ、授業の他に予習や復習のため長時間パソコンとにらめっこしながら勉強しています。「疲れたなぁ」と思い立ち上がり、お湯を沸かして、紅茶を入れて、また椅子に戻って、ほっと一息。

こんな当たり前のような動きができるのも、実は赤ちゃん時代に、神経回路が繋がれたおかげらしいのです!

といういわけで、今回はDr. モンテッソーリが考える運動の発達の仕組みとそれを促す環境について授業で学んだことを振り返りながらご紹介します。

体が動くようになるために
人間の体の仕組みは機械のように精巧ですが、生まれた時点ですぐに動くことはできず、誕生後の活動によって細かな動きが可能になっていきます。体を動かす際には、脳からの指令が神経系を通り実行されます。冒頭の紅茶を飲むまでの過程においても、たくさんの指令が伝達され、私はようやく飲むという行為に到達できているのです。

この指令を伝える回路をつなぐ作業が赤ちゃんの中で起こっています。誕生前から呼吸や消化などに関するものなどすでにできているものもありますが、多くはまだ筋肉も弱く、骨も柔らかい状態の赤ちゃんが自ら動くことにより完成していきます。

首が座る、寝返り、一人座り、はいはい、そして歩く

脳の指令と体の動きを一致させるべく調整がおこなわれていき、様々な動きが可能になっていきます。

続いて手に注目してみます。手を使えることは二足歩行をする人間の特徴でもあります。手を動かすことによって、赤ちゃんはそれが自分の体に属しているものだということに気がつき、手を使い始め、次に指をを動かし、次第に細かい動きが可能になっていきます。2歳半までには、自分でごはんが食べられるようになります。そして絵を描いたり、字を書いたり、手は様々な自己表現も可能にしてくれます。

発達を促すには?
脳と体の連動させるための調整において0-3歳が特に重要です。この調整は動きを制限されないことでより発達します。這ったり、はいはいしたり、子どもが自由に動けるスペースを用意できるのが理想です。モンテッソーリ教育では柵のあるベビーベッドではなく、布団を床に置くスタイルを推奨しています。起きて動きたいと思った時にすぐに動けるようにするためです。他にもつかまり立ちができるようになるとソファなどの家具も動きの練習を助けてくれます。コンセントなど触れると危ないものは覆うなど安全に配慮した上で、子どもが自由に動ける環境造りを心がけ、歩けるようになったら、たくさん歩く時間をつくりましょう!

と理想を書いてみましたが、日本での生活を振り返ったとき、現実には難しいなと思うこともたくさんあります。授業で紹介される映像は本当に素敵なのですが、広い家ばかり。もちろんこれが実現できれば良いというのことは十分理解しているのですが、なんてったって、日本は家が狭い。(←我が家の話です。)しかも、なぜか日々時間に追われている。その中で、安全に自由に動ける空間をつくるのというのは、どうすればいいんでしょうかね~。あまり理想ばかり書くのも何か違う気がしたので、あえて現実的なことも書いてみました。こんな記事を書いている私もしっかり実践していたわけではありません。でも知っているのと知らないのとでは大違い。できる範囲で、理想と現実の折り合いがつけられるポイントを見つけてみてください。

急に丸投げしました…うまい例をお伝えできず恐縮です。危なくなければ止めずに見守るという感じですかね。

モンテッソーリ教育というと「なんだか変わった教育法」だとか「なんとなくお堅い感じ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようなのですが、実は日常の生活をとても重視しています。日々の暮らしの中には子どもが脳や体の動きを発達させる要素がたくさん盛り込まれているからです。敏感期のところでも触れましたが、一見、無意味に見える行動も脳と体の動きを一致させている真っ最中かもしれません。忙しい日々の中で、ゆとりを持って見守ることは難しいとは思いますが、モンテッソーリ教育にはこんな考え方があるということを心の片隅に置き、何かの折にふと思い出していただけたらうれしいです。

ついでに…
モンテッソーリアシスタントコースの授業で初めてmyelinization(髄鞘形成)という単語を知りました。読み方もスペルも覚えるのに時間がかかったので思い出にnoteに記録。そもそも日本語自体も知りませんでした(Big word( ..)φメモメモ)

敏感期についてはこちらで紹介しています。


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