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「音楽室10周年ライブ」―時代をつなぐサークルライブ

「大学生といえば」に挙げられるものの一つ、サークル活動。
わたしが所属する軽音楽サークル「音楽室」が、2022年、創設10周年を迎えた。
創設10周年を記念し、2022年9月8日、9日には「10周年ライブvol.1 野外ライブ」を岡山市サウスヴィレッジ野外ステージで、2022年9月23日、24日には「10周年ライブvol.2 OBライブ」をLiveStage Arkで開催した。

※ライブは感染対策を十分に行なったうえで開催されています。
※このレポートで使っている写真は全てハルくん撮影です。

vol.1 野外ライブ

開放感あふれる野外ステージで演奏をする日を想像していたサークルメンバーはどれほどいたのだろうか。
少なくともわたしは想像していなかった。
また普段のライブとは異なり、誰でもライブを見ることができる。
遊びに来ていた小さな子どもがステージの方に寄ってくると、ステージよりも子どもを見ていた観客が印象的だった(ライブハウスではなかなか見ないもんね)。

また、ライブハウスとは違うステージングも可能である。
ステージが広い。とにかく広かった。
だから、こんなこともできる。

野外ライブ1日目「ハダカミタイ」

あるいは、こんなことも。

野外ライブ1日目「ハダカミタイ」

いつもと違うことを楽しんでいるのは演者だけではない。
観客だって、壁も天井もない空間を広々と動き回って楽しむことができるのだ。これが野外ライブの醍醐味だろう。

野外ライブ2日目「棚からぼたもち」

そのようすはまさに「フェス」である。

野外ライブは音楽室の現役生(=大学生)のみの出演だった。
2日間で18バンドが出演した野外ライブの勢いそのままに、ステージをライブハウスに移し、「10周年ライブvol.2 OBライブ」へと続いていく。

vol.2 OBライブ

OBライブ1日目「あの日の成田屋」

2022年9月23日、24日にLiveStage Arkにて開催されたOBライブは、2日間で37バンドが出演した。もはや、フェスを越えた何かになろうとしつつある気がする
タイトル通り、このライブには音楽室を卒業したOB、OGが出演する。現役生だけのバンドは出演できないという条件付きでこれだけのバンド数が出演するのだから、すごいものだと思う。

わたし自身、OBライブへの参加は初めてだった。
会ったことのない人がたくさんいて、なにやら楽しそうに話している。
普段は見知った人の前でしかライブをしないため、この状況はサークルライブでありながらアウェー感満載だ(と現役生の多くは思っていたのではないだろうか)。

それはそれは楽しいライブだった。
社会人になってから、あるいは大学院に進学して、サークルからは離れても、年に一度集まってきて時間を共にする。ライブという名の同窓会なんだと思う。

OBライブ1日目「あの日の成田屋」

一言で言うと「カオス」だろう。
この言葉がこんなにしっくりくる空間をわたしは知らない。
OBライブがなければ出会うはずもなかった人たちが話していたり、一緒にバンドをしていたりするのだから。

OBライブ1日目「プリント配布」

コンセプトに沿って、小道具に凝るバンドもいる。
現役の教師がライブハウスのステージできらきらした顔をして楽器を背負っている姿は少し面白い、と思ったりもする。

また、このライブでフォーカスされるのはOBだけではない。
卒業生、現役生にとって懐かしいバンドが帰ってくる場所でもあった。

OBライブ2日目「アヲキカンナ feat. wada」

わたしにとっては「アヲキカンナ feat. wada」が懐かしいバンドである。
2021年のクリスマスライブでその日一番フロアを沸かせたバンドが、OBライブに帰ってきた。

また、大人数バンドをやりやすいというLiveStage Arkの特性を利用したバンドもあった。

OBライブ1日目「FiSH」
OBライブ2日目「素人を黙らせるバンド」

卒業生にとっての年に1度の祭りであり、そこに現役生を巻き込んだ、サークルの一大イベントであることを肌で感じた。

音楽室10周年ライブに思うこと

自分が所属しているコミュニティの歴史について考えたことはあるだろうか?
自分自身や自分が知っている範囲で成り立っているように見えるものでも、裏側では想像もできないほど多くの人が関わり、長い時間を積み重ねて、現在まで続いている。
大学に入ってから、初対面の人と話すという機会は増えていたものの、接点がほとんどない状態で話す人がほとんどだった。
しかしOBライブでは、現在自分が所属しているサークルで過去に活動をしていたという接点を持った人がたくさんいた。というか、そういう人しかいない。
顔も合わせたことも、名前も聞いたこともなかった人が、今の自分の居場所を作り、守っていてくれたんだ、と思うとなんだか不思議な感覚だった。

アフタートーク会と称した小さな打ち上げでは、過去の音楽室についての話も聞いた。
今やレジェンドと呼ばれる、OBライブ企画者のあつにいさんがどうして音楽室に入ったのか。
現役生が知らないころの音楽室のようす。
この大規模なライブがなければきっとなかった時間だった。

きっとこのライブは時代の結節点だ。
サークル10周年を記念する大きなライブだったということもあり、より強く感じるのかもしれない。
またそれは音楽室だけに言えることではない。他の団体でも行なっていることかもしれない。
それでも、そう思わずにはいられなかった。

野外ライブでは18バンド、OBライブでは37バンド、合計55バンドが出演。
演者総数、116人。
ライブ運営に関わってもらった方、音楽室の活動を応援してくれている人を含めるともっと多くなるし、数えきれない。
これだけの人が関わって作ったライブの一幕になれたことを嬉しく思う。

さいごに

野外ライブ1日目「グレーマンのせいにする」

改めまして、音楽室10周年ライブお疲れさまでした!
本っっっ当に楽しかったしこの夏一番のお祭りでした。ライブというかフェスというか、お祭り。
昨年は「へえ~OBライブなんてやるんだ~」と告知を見て終わっていたので、今年これだけ関わることができてうれしかったです。バンド誘ってくださった先輩、ライブを企画してくれた皆さま、一緒に楽しい思い出作ってくださった皆さま、ありがとうございました。

ちなみにアフタートーク会は2022年10月9日(日)午後8時からオンラインで行なわれるそうです。 
まだまだOBライブは終わってませんね(そんなことはない)。
興味がある人は9期のしゃもさんのTwitterアカウントまで連絡を。

来年以降もOBライブで(もちろんそれ以外でも!)会えますように!
そして、音楽室のますますの発展をお祈りして!

以上、音楽室10期ありそら(PN:琥雪)がお届けしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!





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