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何を大切に生きていきたいのか

久しぶりに美容院にいってきた。もう10年ぐらい通ってるとこ。

「美容師って、頭を触るから、信頼感が半端ない。だって、街中でちょっと頭や髪の毛触ってきたら、たんなる変態でしょう。カット中に寝てしまう人もいるし、身を預けられてる感がある。だから、結構深刻な相談を受けたりする。1ヶ月に1回、2ヶ月に1回ぐらいだし、良い距離感の他人だから、色々と相談しやすいんだと思う。」

たしかに、身近なカウンセラー的な要素はあるな、と思う。しかも、身だしなみを整えてくれるんだから、さらに良い。心地よい空間だったら、なおよし。美容院って、今ではコンビニよりも多いそう。安いお店も増えているそうだけど、そういったことに配慮してるお店が結局は残るんだろうな。というか、個人的に残って欲しい。

雇用の話にもなった。

「いまの美容学校の子たちは、お店のコンセプトやスタイリストの技術じゃなくて、給料と休みの日数しか興味ないみたい。もちろん、それは重要なポイントなんだろうけど、自分たちの頃は、そのお店でのやりがいや、ステップアップのことが気になってた。美容師なんて、拘束時間長いし、給料も安い。だけど、お客さんとのコミュニケーションを楽しみ、技術をあげることにやりがいを感じてた。そういった環境で働いてきたから、いまの子たちのニーズに驚くことがある。良し悪しじゃないし、そのニーズなり想いも大切にしてあけだい気持ちはあるけど、スッと飲み込めないこともある。美容業界だけじゃないんだろうけどね。」

人生100年時代、副業解禁で、やりたいことで稼ぐ、生きがいを大切にするって、よく言われるけど、それもまだ意識の高い人たちの感覚なんだろうな。主体的に考えることなく、雇用されていた方が安心できる、落ち着くというニーズがあることも忘れちゃいけない。

気をつけてても、自分の考えって、知らず知らずのうちに偏ってしまっているなと気づかされた。その世代の子たちと語らってみたいな。まぁ、知らないおっさんと語らうなんて、どう考えても、うざいだろうけど。

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