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脱政教分離を目指す

今日は京都市のまちづくりの担当が主宰してくれて、京都でお寺を活用してイベントを催す3つの団体が集まり、活動紹介や意見交換、お寺の可能性について語りあった。

ひとつは、デザイナーやファッション関係の方が中心となって、地域活性化の一環として、お寺をライトアップし、伝統工芸の作家に展示してもらう、お寺まるごと美術館。これを主宰している人の熱き思いに感服。住職との信頼関係をつくりあげるために、毎日お寺におもむき草むしりに励んだとのこと。2年の歳月をかけて、一緒にお酒を飲むようになり、ようやく提案をききうけてもらった。そのイベントを催したあとは、それ以前と比べて、年間で1万人の参拝が増えたとか。だけど、その市民活動のせいで、本業に手が回らず、生活が圧迫しているそうで、なんとも心もどかしい気持ちになる。

もうひとつは、法衣店の方で、自分の子育ての経験を活かして、お寺を子どもが集まれる場所にできないか、と。

そして、もうひとつが、僕たちワカゾー。

クローズな会で、思うままに語り合っただけだけど、なにがすごいって、クローズながらも、市の枠組みの一環として、この会が催されたこと。

取り組み云々よりも、お寺、宗教っていうだけで、行政と関わることができなかった。しかし、諸先輩の様々な取り組みによって、その垣根が少しずつ変化しているようにも感じる。

ただ、それも京都ならではなのかもしれない。が、一方で、宗教都市、京都というブランドを使い倒す大きなチャンス。行政は前例がある取り組みだと、首を縦に振りやすい。京都でプロトタイプとなるような取り組みをつくりあげたい。

お寺と行政、政教分離ではない、新たな概念をつくりあげたい。協働、ソーシャル・キャピタル…何かと使えそうな概念はあるけれど、もう一皮むける、何かキーフレーズがほしいなー。

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