思い出作り

外の世界に行くと本当に色んな個性豊かなと出逢える。外の世界の定義は様々だけれど、ここでは旅と定めておく。旅で出逢い感じたことをここにのらりくらりと書いていきたい。

のらりくらりと言ったが私は今忙しい。やる事に追われているので走り書きになっている。その為誤字脱字があっても許して欲しい。そして諸事情により一つ重要な部分を省いている。しかし伝えたいことはそれとは他にあるので安心して欲しい(?)。(もしかしたら後々書くかもしれない)。心の広い方は適当に目を通してくれると幸いである。


私が旅先で泊まった家はとても温かい所だった。と言いたいところだが、とても忙しないと行った方が的確だろう。初日から質問攻めにあい、予想以上の明るさだった。夕食の料理が大量で困惑したのは今となってはいい思い出だ。私はその場所で出会った人とInstagramを交換して、写真を撮ったり遊んだりした。長く(私にとっては長い日数)泊まる予定なので、毎日友人や家族と連絡をとっていた。家族はきっとしっかりしていない自分を心配してくれているのだろう。

このままこの話を続けても良いのだが私は文書の表現がそれほど上手くないため料理や風景の話をすると飽きてしまうと考えている。その為本題に入ろうと思う。
私は旅先で出会ったとある同輩(aとしよう〈数学の問題みたいな名前にしてすまないa〉)とクルーズに乗る約束をした。詳細はあまり覚えていないが趣味が一致して話している内に意気投合し、話の流れでそうなった。
aも遠くからきて近くに泊まっているらしい。時間どうりに待ち合わせに来たが、aが現れないので私は電話をかけた。しかしaは今ショッピングセンターで恋人と買い物をしていると明るげな声で話したのだ。そして恋人もクルーズに乗ると。一応言っておくがこれは失恋の話では無い。
ショッピングセンターに来いと言われ半ばパシリになった気分になりながら15分ほど歩いて着き連絡した。しかしaは電話に出ず、次に返信が来た時にはaは恋人とクルーズへのバスに乗っていた。そしてaはクルーズの近くまで来いという。
ここで大きな問題がある。これはaの話では無い。なんの話かと言うと、バスで来いという命令だ。クルーズへは歩くにはとても遠く、乗り遅れてしまう。しかしバスなら間に合う距離である。
私はバスの乗り方を知らない。何も知らないのだ。いや、やり方は知っている。仕組みも理解している。乗れないと表現した方が正しいだろう。
どうやってバスを止めるのか、どこのバス停で待てばいいのか分からない。人生で修学旅行と大人数でボーリングに行った時しか乗って居ないのだ。それも小学生の。というのはただの言い訳にすぎないが、兎に角私はバスの乗り方を知らないため、今日一緒にクルーズに乗れないと連絡した。
aと恋人のイチャつきを見なくて良かったですんだら良いのだが、まだ問題があった。ちなみにショッピングセンターからの帰り道は知っているので安心して欲しい。泊まった先の家の人に私が方向音痴である話をした際、帰り道家の近くのバス停から車で送るよと言われたことである。せっかく気を使ってくださったのだが、これらの事を説明しなければならない。今日のことを話した反応を考えるととても憂鬱だった。こういう時、暗いトーンで話すと相手も気を使うと思い、彼女は狂っている!というテンションで話した。 とは言うものの、私は心の声が態度に出やすいので結局暗いトーンで話してしまったかもしれない。
私は今日送迎が必要ないことをはなし、すぐ後に詳細をつらつらとはなし始めた。そしたら彼女は「分かったから分かったから、送迎は要らないのね。リア充を見ることにならなくて良かったじゃない。貴方行かなくて良かったよ」と軽く言って忙しそうに夕食を私の分も作ってくれた。本当ならば外で食べていたはずだったが、彼女が作った料理はとても美味しかったのを覚えてる。パイの中にカレーや麺、肉がはいっている食べ物だった。辛かったが、好きな味だった。辛いものが苦手だと言っていたので、彼女は辛いものも食べれるのねと言いながら笑っていた。その優しさについ涙が滲んでしまった。やっぱりこの食べ物は少し辛かったな、と笑いながら今日楽しかったこと、家族のこと、友人のことを話した。

私はaに会うためにバスに乗らなかったこと、乗れなかったことを酷く悔やんだが、自分で思っているほど世界は狭くないことを教えてくれた。たった一日の失敗など、悔やむ必要はない。たとえどんなにありえないと思うことでも。次気を付けるだけだ。そして重要なのは、今を楽しむ心。貴方が楽しむことで、心に余裕が生まれ、誰かを助けられるかもしれない。もし貴方が誰かを傷付けてしまったことを悔やんでいるのなら、悔やむよりも先に口に出そう。それでも解決出来ないのなら、彼らとの和解の必要はない。彼らも彼らなりに楽しめるし、それと同じように貴方も貴方なりに別の1歩を踏み出し、新しい世界を楽しめるからだ。新しい世界は孤独なのだろうか。いいや違う。貴方は必ず誰かに逢う。そしてそのどこかに貴方を本当に心配している人がいるはずだ。その新しい世界は、ほんの思い出作りに過ぎないから気軽に踏み出して欲しい。しかし、貴方のことを本当に心配してくれる人は、必ずどこかで貴方の心の支えになるだろう。

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