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「脱サラ→起業」で一番難しいマインドセット

本日7月4日は、弊社の設立記念日。2006年の創業から丸18年となりました。

いつもお世話になっている皆様には心から感謝です。ありがとうございます。


会社を創業して10年も経つと、9割近くの会社が廃業しているというデータもあるようですから、それは事業を続けることの難しさを物語っているといこと。

人の成長で考えたら、高校を卒業して大学に行く頃ですから、18年という歳月には感慨深いものもあります。


今でこそ「転職」も「起業」も珍しいことではなくなりました。しかし、20年近く前となると、世間の受け止め方も社会の風潮も違います。

今では考えられないことですが、誰もが名の知る企業を辞めて転職するときには「大きな看板を捨てるなんてバカなんじゃないの?」という空気が明らかにありました。

「スタートアップ」なんていう言い方もなければ、情報の種類も量も格段に少ない中では「なんで?自分でやれるの?仕事あるの?」と心配する人の方が多かったように思います。


今では「転職→脱サラ→起業」なんて珍しいことではなくなりました。

起業前にも起業後にも選べないくらいたくさんの情報もあって、悩みや問題を解決する方法はいくらでもあります。

充実してきたものがある反面、サラリーマンとして組織の中で働くことと、起業して経営者となることの違いを理解することはなかなかに難しいと感じています。


経営者になったら、リスクは全部自分が負うことになりますし、意思決定の責任もあります。ビジョンを持ち、戦略を立て売上をつくっていくということはもちろんです。

そういうものは、クリアできたとしても、残り続けるものがあります…なかなかに手強い。

長年の組織経験で「上司や同僚からの評価を重視する」という習慣です。「自分が評価されるためにどうするか」が抜けません。

起業した後、「最終的に評価してくれるのはお客様」ということを頭では理解していたとしても、分かればできるというものではないのがマインドセットです。


自らが経営者となれば「上司や同僚からの評価」というものはありません。ですから、自分ではまったくそんなつもりもないし、そんな状況はとっくにないと思っています。

しかし、同じ「評価」という言葉で言うにしても、組織内での評価とお客様からの評価は違うということが根本的なところでの理解が難しいのではないかと思います。

自覚していないと言うよりは、余りにも当たり前に染みついたことは、自分では自覚できないからです。それゆえに「マインドセット」を難しくしています。


脱サラして起業した夫は長年の組織経験で「上司や同僚からの評価を重視する」ということが身についていた人。

本当の意味でお客様中心の考え方や捉え方を理屈ではなく当たり前の感覚になるまでにはかなり時間が必要だったと思います。

一方の私は、「上司や同僚からの評価を重視する」ということが全く身についていません。

専業主婦で働いた経験がないことはマイナス要因と思われがちですが、フラットな状態で「脱サラ→起業」を見てきたことがプラスに働いています。

「本当の意味でお客様中心の考え方や捉え方」ではない時、違和感として感じることができるからです。


マインドセットは自分の内側のことなので目に見えません。

数字にして明確になるものでもありません。

「脱サラ→起業」から19年目がスタートした今、経営者として自分の内側を整えることは外側を整えることより大事だと言えます。


会社は19年目をスタートしましたが、私が仕事に本格的に参戦してからは丸10年。

11年目のスタートです。

まだまだやりたいこと、たくさんあります!

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