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陰でも、陽でも。【表はお金の世界、裏は占い師】story36 かき氷1,800円の価値。

このエッセイと私について

こちらは 陰でも、陽でも。【表はお金の世界、裏は占い師】story1胃に穴があきそう の続編です。7月から毎日更新しています。ぜひフォロー、いいね、コメントしていただけたらうれしいです、励みになります。毎日書いていますが連続性は特になく、こちらのストーリー36から読んでいただいても読めます。このエッセイと私についてはstory1の前に書いておりますのでお読みください。引き続きじんわり陰陽を感じる時間を、楽しんでいただけたら幸いです。

story36 かき氷1800円の価値。

今日はかき氷を食べると決めていた。しかもあの商品としてちゃんとしたかき氷を。ずっと食べたいと思っていてただどうしても一人で食べる勇気がなく、友人を誘っていってきた。3つ食べた、2人で、なので実質1個半。

いまや“商品化”したかき氷とは、お菓子屋さんやおしゃれなカフェなどにあふれている。今日は鎌倉で人気のケーキ屋さんで出されているかき氷、カシスフロマージュとピスタチオクリームチーズをまず。

ものすごくおいしかった。かき氷なので氷であるのだが、それはれっきとしたスイーツでありちゃんとしているかき氷なのである。

あともう一つ、和のものもいただきたいと今度は抹茶専門店で宇治抹茶ミルク金時を。これもものすごく濃く、あずきが本物で(?)おいしかった。大満足。

いつからなのだろうか、かき氷がこんなにちゃんとしたものとなったのは。私が小さいころはカフェにかき氷は並ばず、お祭りであのクシャっとつぶれるかすかすのプラスチックのケースに、ビビットな色合いのシロップがたっぷり(ただ食べていくと底の方で味がなくなる又はドロドロの原色液体と化す)がかき氷であり、商品としてというよりかはイベント感で楽しむものだったのに。

それはそれで今でもおいしいのだが、こんなにおめかししたかき氷たちに出会えると思えなかった。これは日光の氷とか、氷の産地までもがブランド化されている。

もちろんお値段も相当になり、ちゃんとしたかき氷好きと否定派に分かれる。だって氷だから、ただの氷だよ?と。溶けたら水なんだよって。

それは私もわかっている。でも今の時代、物として永続的に残ることよりもその瞬間しか体験できない刹那的なモノに価値を感じる流れだ。かき氷はその儚さと切なさをものすごい勢いで抱えている。(だって早く食べないと溶けてなくなる)

この前、ブランドショップでお買い物したときも同じようなことを感じた。そのブランドロゴから成り立つ独特のフォルムのミニバックがずっと気になっていた。何種類かあり、ひとつは本物の革、もうひとつはラバーでできていた。ラバーのほうが高かった。思わず「なんで?」と声がでた。

店員さんいわく、そのかたちにゴムを成形する技術がものすごく手間がかかるということ。そして今はラバーのほうが人気で、あまり数がありませんとの一言。うむ、たしかにそれは一理あると、妙に納得してしまったのだが。

価値があるもの、いいお値段であること、選ばれるもの。

本物と本質とニセモノとは。

そんなことを考えながら、また次のかき氷はどこに行こうかなぁとまたインスタを眺めている。

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