あなたの良いところは私が知っている
ふと、昔いわれた嬉しかったことを思い出した。
大学時代、友人と何気ない話をしていたときだ。
彼女が突然、
「私、あなたに話を否定されたことがないなって思ってて。いつも、一度受け止めてから意見をくれるから、なんでも話そうって思えるよ。」
と言ってくれた。
私は驚いた。
そんな風に捉えてくれるあなたの方が、ずっと素敵だとおもった。
当時の私は自分に自信がなくて、いつも誰かの意見をきいては「それもわかるなぁ」と、すぐに感心してしまうところがあった。
優しいといえば優しいのかもしれないけど、自分の意見や信念がないのだとコンプレックスに感じていた。
そんなコンプレックスを良いと言われて、本当に驚いたのだ。
嬉しくて、嬉しくて。
慌ててしまった私は、きっと嬉しさの半分も彼女に伝えられていなかったと思う。
今でもふと思い出しては心をあたためてくれる、お守りのような言葉。
自分の良いところって、実は自分より周りの方が知っていてくれるのかも。
このことがあってから、私はできるだけ相手の良いと思ったところはすぐ伝えるようになった。
私のみえているあなたの良いところを知ってほしい、伝えたいと思った。
すると、不思議と自分の良いところもちゃんと受け入れられるようになって、自信のなさも少しずつなくなっていった。
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