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2020年のAIエンジニア大移動

これは5年くらい前に趣味で書いた2050年までの企業小説のテーマの一つだったのですが「2020年に自動車業界から自動運転のAIエンジニアが他の業界に移動する」という予測をたてました。小説ではエンジニアの心理を読み解き、医療業界に目を向けさせる話が展開されます。

実際の2020年では、自動運転車の公道実験の動画をいくつも見ることができ、東京オリンピックの会場では実際に体験することができるようになるでしょう。

自動運転車の基礎的なシステム構築が完了し、2020年代からは実証とチューニングのフェーズに入るため、開発の主軸が研究部門から実車開発部門へとシフトしていきます。それが切っ掛けとなり応用範囲の広い技術を持つトップエンジニアが次のテーマを探すのではないかという予測でした。

現実の世界では今、情報、医療製薬、金融、航空宇宙、エネルギー、交通、建築などの業界では、それらの人材確保にどのような戦略を立てているのかどこかの経済紙か技術誌が特集を組んでくれると嬉しいです。(やっぱりGoogleとかAmazonとかに行っちゃうのかな)

そういうことを考えている経営者とそうでない経営者に決定的に大きな結果の違いが2030年以降に出てきます。特にモノ作りのメーカーでは、IT業界のAIエンジニアよりも、自動車業界の人材の方が何倍も魅力的なはずです。

とにかく自動車が好きなエンジニアを、動機付けるストーリーが必要ですので、私が考えた作戦をちょっとだけ書いてみます。

マーズプロジェクト ~宇宙手術ロボット開発~

エンジニアとしての最も脂の乗った時期に自動運転車の実現に貢献した人が、その経験を活かして次の夢を持てるテーマは何かと考えたのが、NASAが2035年に目指している有人火星探査ミッションに採用される「宇宙手術ロボットの開発」です。

医療の手術ロボットというだけでも夢とロマン、意義というものは十分にありますが、それだけではストーリーとして弱いと考えました。やはり自動運転車を目指していた人がより大きなチャレンジとして目指すのは空飛ぶ自動車か宇宙に関わることではないでしょうか。

火星ミッションのような宇宙での長期滞在では放射線の影響などでガンになるリスクが高く、薬や重視線治療の他に内視鏡手術のような治療手段を準備しておかなければなりません。医療機器メーカーがNASAと一緒になって自動手術ロボットを作ることになります。

(小説では、火星に行くことに興味をもったエンジニアに、さらに人体手術の技術的な課題や、術式の決定プロセスなどに興味をもってもらう話が中心になって展開していきます)

上空から見たオリンポス山です。小説は2050年に宇宙手術ロボットの開発者がこの風景をあるカメラで撮影するところで終わります。

ちなみにこの小説は年表になっていてたくさんのイベントが続きますので、これからもリアルタイムにnoteに書いていくつもりです。

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